加湿器/加湿器お試しレポート

まるでオブジェ!ハイセンスな加湿器・cado(3ページ目)

高いデザイン性で注目のcado加湿器。個性的な外観で記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。今シーズン発売になった第二世代は使い勝手が改善されたとのこと。それでは、細かな使い心地をご報告します。

執筆者:戸井田 園子

部屋全体の湿度を上げるには、この加湿器だけでは難しい

cado加湿器【HM-C600S】

加湿パワーはそれなりにあるが、本体の真上にミストが吹き出し拡散しないので広範囲をカバーしにくいのが弱点

取扱説明書で加湿パワーを数値でみていくと、【急速モード】が最大600ml/h・木造10畳/パレハブ洋室17畳、となっています。【H(強)モード】400 ml/h・木造7畳/プレハプ洋室11畳、【急速モード】となっています。数値的には正しいのですが、ガイド宅にて湿度計で実測をしたところ、加湿器周辺の温度はどんどん高くなるのですが、少し離れた位置の湿度はあまり上がりませんでした。そもそも【急速モード】は2時間で自動になるので、実施17畳は無理だと感じます。

というのも、この機種の場合ファンがないのでミストが拡散しにくく、加湿器周辺の湿度が先に上がってしまいます。しかし【自動運転】になると、センサーが湿度は十分高いと判断し弱運転に移行しますので、結果的に加湿器から遠いところの湿度は上がらないまま…。だからといって、加湿モードを【H(強)モード】にしていても、加湿器周辺の湿度だけが上がる一方で、ミストは床に漂いなかなか拡散していきません。部屋全体を均一な湿度にしたいなら、空気清浄機やエアコンの下など風上に置くなど、なんらかの対策が必要と言えるでしょう。


週2回のお手入れは無理!今後の改善に期待

cado加湿器【HM-C600S】

お手入れすべきところいろいろ・左上:給水タンクとダクトを取り外す/右上:本体カバーを外す/左下:本体内部の水を捨てる/右下:本体裏のエアフィルターを取り外す

取扱説明書には、本体の掃除は1週間に2回以上「ダクト・タンク・本体カバー・ダクトホルダー・水フィルターをはずし、水槽の水を捨て、本体裏のエアフィルターを取り外して洗う…」と書かれています。これはほぼ全分解をして手入れをしろ!ということでして、現実的には無理ではないでしょうか。これをちゃんとできる人は、ものすごいキレイ好きで几帳面な人に限られると、ガイドは確信します。長時間使用しないシーズンオフであれば納得もできますが、週に2回はあり得ません。もう少し現実的なレベルに改善してくれることを期待します。

そのほか「除菌機能搭載カートリッジ(6151円)」が約6月に1回交換必要です。1シーズンで交換という目安でしょうか。加湿器の維持費としては高い部類でする。これらの手間がかかることを、購入の際は念頭に入れておいてください。

 

お手入れや均一加湿など、実用面には改良の余地あり

スタンダードな加湿機能に加えフレグランスも使えること、高級感があり生活感がないデザイン性など、部屋に置いておきたくなる加湿器ですが、お手入れや加湿能力を踏まえると、まだまだ改善の余地がありそうです。超音波の場合、どうしてもミストが空気より重いため、拡散させることが大きな課題となります。しかし風と併用すると、ミストと風の相乗効果で寒く感じるなど、なかなか難しいのが現状です。開発者の皆様!均一加湿と快適性の両立をぜひお願いいたします。

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