部屋全体の湿度を上げるには、この加湿器だけでは難しい
取扱説明書で加湿パワーを数値でみていくと、【急速モード】が最大600ml/h・木造10畳/パレハブ洋室17畳、となっています。【H(強)モード】400 ml/h・木造7畳/プレハプ洋室11畳、【急速モード】となっています。数値的には正しいのですが、ガイド宅にて湿度計で実測をしたところ、加湿器周辺の温度はどんどん高くなるのですが、少し離れた位置の湿度はあまり上がりませんでした。そもそも【急速モード】は2時間で自動になるので、実施17畳は無理だと感じます。というのも、この機種の場合ファンがないのでミストが拡散しにくく、加湿器周辺の湿度が先に上がってしまいます。しかし【自動運転】になると、センサーが湿度は十分高いと判断し弱運転に移行しますので、結果的に加湿器から遠いところの湿度は上がらないまま…。だからといって、加湿モードを【H(強)モード】にしていても、加湿器周辺の湿度だけが上がる一方で、ミストは床に漂いなかなか拡散していきません。部屋全体を均一な湿度にしたいなら、空気清浄機やエアコンの下など風上に置くなど、なんらかの対策が必要と言えるでしょう。
週2回のお手入れは無理!今後の改善に期待
取扱説明書には、本体の掃除は1週間に2回以上「ダクト・タンク・本体カバー・ダクトホルダー・水フィルターをはずし、水槽の水を捨て、本体裏のエアフィルターを取り外して洗う…」と書かれています。これはほぼ全分解をして手入れをしろ!ということでして、現実的には無理ではないでしょうか。これをちゃんとできる人は、ものすごいキレイ好きで几帳面な人に限られると、ガイドは確信します。長時間使用しないシーズンオフであれば納得もできますが、週に2回はあり得ません。もう少し現実的なレベルに改善してくれることを期待します。そのほか「除菌機能搭載カートリッジ(6151円)」が約6月に1回交換必要です。1シーズンで交換という目安でしょうか。加湿器の維持費としては高い部類でする。これらの手間がかかることを、購入の際は念頭に入れておいてください。