輸入車/注目の輸入車試乗レポート

フォード マスタング試乗「良くできたGTカー」(3ページ目)

グローバルモデルへと進化した第6世代、初の右ハンドル仕様に先立ち、2.3リッターの左ハンドル仕様が限定モデルとして日本上陸した。2.3リッターのダウンサイジングエンジンを搭載、非常に良くできたGTカーとして登場しました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

新しいアメ車の時代がやってきた

フォードマスタング

状況に合わせて4つのドライブモードが選択可能。ステアリングやアクセルレスポンス、変速タイミング、アドバンストラックのプログラムなどを変更する

非北米市場でいち早く試乗できた50周年エディションのライドフィールはどんなものであったか。筆者は箱根のワインディングロードのみならず、関西方面への500kmドライブも敢行、じっくり試してみた。

結論からいうと、非常によくできたGTカーだ。シャシーの安定感と意のままに走る操作感覚は、なるほどグローバルレベルにあって、京都までのロングドライブも、乗り手を飽きさせることなく、実に快適にこなした。実用トルクが十分にあって、2.3リッターエンジンとは思えないほど、力強い。

ネガティヴな評価はごく一部だった。街乗り領域で、乗り心地が悪い。特にリアサスの動きがぎこちなく感じる。マルチリンクサスの熟成に期待したいところだ。
フォードマスタング

日本仕様にはハンドリング性能やブレーキ性能を強化したパフォーマンス・パッケージを標準とした

ワインディングロードでは、十分、スポーツできた。攻め込むと適度なロールを伴いつつ、しっかりと踏ん張ったコーナリングが楽しめる。もう少し瞬発力が欲しいと思う場面もあったが、それはV8搭載のGTや“コブラ”仕様の楽しみにとっておこう。

アメリカンな雰囲気のマシンを、グローバルクオリティで楽しむ。新しいアメ車の時代がやってきた。
フォードマスタング

これまでのフロント/マクファーソン・ストラット、リア/リジットアクスルから、新開発の四輪独立サスペンションに刷新

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