輸入車/注目の輸入車試乗レポート

フォード マスタング試乗「良くできたGTカー」(2ページ目)

グローバルモデルへと進化した第6世代、初の右ハンドル仕様に先立ち、2.3リッターの左ハンドル仕様が限定モデルとして日本上陸した。2.3リッターのダウンサイジングエンジンを搭載、非常に良くできたGTカーとして登場しました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

マスタング“らしさ”を残しつつ、グローバルクオリティへ

フォードマスタング

旧型より全長25mm/全高35mm小さくしつつ、全幅を40mm広げることで、よりワイドなプロポーションに。ボディサイズは全長4790mm×全幅1920mm×全高1380mm

新型マスタングの主な注目点を3つ挙げておきたい。それは、内外装デザイン、新型パワートレイン、そして新設計シャシーだ。

なかでも、デザインの巧みさには舌をまく。前述したように、新型マスタングがこれから狙っていくのは、グローバル市場である。アメリカンスポーツらしいイキの良さと大胆さを織り交ぜつつ、世界で通用するデザインクオリティや見栄え質感を開発陣は目指した。

リアランプやフロントマスクあたりに十分“らしさ”を残しつつ、アメリカ人のみならず、イギリス人もイタリア人も、そして日本人だって喜ぶ、グラマラス・ビューティなクーペフォルムでまとめたあたり、デザイナーのセンスの良さが伺える。
フォードマスタング

左右対称、水平基調の伝統的デザインを踏襲しつつ、最新のドライバーコネクトテクノロジー(My Ford Touch)などを採用

フォードマスタング

記念モデル専用のエンボス加工が施された本革スポーツシートを採用

インテリアもそうだ。初代のデザインイメージを現代風に再解釈し、見栄え質感こそ“まずまずレベル”ながら、適度なレトロさとシンプルさが共感をよぶコクピットとしている。
フォードマスタング

最高出力314ps/最大トルク434Nmを発生する、ダウンサイジングコンセプトのEcoBoostエンジンを搭載。ブランド初のツインスクロールターボを採用した

2.3リッター直噴直4ターボエンジンは、従来の3.7リッターV6はもちろん、少し前までの4.6リッターV8にも匹敵するほどのパフォーマンスが魅力。ダウンサイジングのお手本のようなユニットで、レブマッチング機能とパドルシフトのついた6ATと組み合わせた。

シャシーも新しい。50年間使い続けてきたリジット式をついにあきらめ、マルチリンクサスを新採用。フロントのマクファーソンストラットも新設計である。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます