横浜勤務シングルならどの街が住みやすい？(2ページ目)

商店街が充実している街が一押し、
中食で経済的に、おいしい生活を

では、具体的にいくつか、お勧めの街をご紹介しましょう。まずは弘明寺駅。ここは京浜急行本線と横浜市営地下鉄グリーンラインの2路線が通っており、行き先ごとに路線を選べるのが大きなメリット。また、昔からの門前町で商店街が充実している点も住みやすさを考える上で重要です。 特に横浜の商店街では飲食店がお惣菜、弁当を販売している例が多く、しかも、お手頃なので単身者にはありがたいところ。商店街をチェックする時にはどんな店があるか、価格はどうかなどに加え、自分が好きな料理が売られているかも見ておきたいところ。横浜では中華が多く、最近はエスニック系も増えているようです。
商店街があるという意味では横浜市営地下鉄グリーンラインの阪東橋駅も近くに横浜の下町を自称する横浜橋商店街があります。横浜というと洋館や港町のしゃれた雰囲気をイメージする人が少なくないようですが、前述の弘明寺駅もそうですが、下町っぽい風情のある街も少なからず存在します。 同様に商店街で有名なのは相鉄本線の天王町。駅から少し離れたところに洪福寺松原商店街という、激安で知られた商店街があるのです。横浜の場合、商店街は必ずしも駅前にあるわけではないので、駅を降りてみて周辺に何もなくても、それでおしまいにしてしまうと街の本当の顔を知ることはできません。 天王町の一駅横浜寄りの西横浜も駅から離れた場所に5つの商店街が続く、藤棚商店街があり、ここも下町風情が魅力。どういうわけか、昔から立ち飲みできる酒屋さんが多い商店街でもあり、地元の人との触れ合いを求めるなら、このエリアも面白いでしょう。ただ、残念ながら最近は廃業の噂のある店も増えています。個人商店の存続は難しい時代なのです。 胃袋で考えるなら、中華街界隈も住んで楽しい場所ですが、東急東横線元町・中華街駅を最寄りとして考えると賃料は8万円以上とやや高め。少し離れて京浜東北線の山手駅という選択もありますが、ここは坂の多い場所。駅周辺以外は商業施設なども少ないので、暮らし方によっては不便さを感じるかもしれません。 商店街ではなく、繁華街が続くのが横浜市営地下鉄ブルーラインの伊勢佐木長者町駅から京急本線の日の出町駅、黄金町駅あたり。このところ、京急本線の高架下を利用したスタジオやアトリエなどが増えており、街は変わりつつあり、そうしたことに関心がある人なら面白いエリアかもしれませ。ただ、雰囲気は変わりつつあるものの、猥雑な雰囲気は健在ですから、防犯面を気にした住まい選び、暮らしを心がける必要はあります。
横浜周辺の街選びで注意したいのは全体として坂の多い街であるという点。横浜中心部は下末吉台地という武蔵野台地より古く、高さのある台地となっており、そのため、急傾斜地が多いのです。坂がある分、安く、眺望に恵まれた物件もありますが、毎日のことですから、坂道の上り下りは辛いという意見もあります。 最後に個人的にお勧めなのは大岡川沿いです。横浜市営地下鉄ブルーライン、京急本線では複数の駅が大岡川近くにありますが、大岡川沿いは桜の名所。川沿いに遊歩道が設けられてもおり、このエリアに住めば春は毎日楽しい気分で送れるはずです。