まずは163キロのプロ野球最速、そして、170キロへ
二刀流2年目の昨季、投げては11勝4敗、防御率2.61、179奪三振をマークし、打っては打率.274、10本塁打、31打点を記録した。2ケタ勝利、2ケタ本塁打は、あのベーブ・ルース以来96年ぶりの快挙となった。しかしながら、プロ野球ファンを痺れさせたのは、10月5日の楽天戦で公式戦自己最速、プロ野球最速タイの162キロを出したことだろう。7月19日のオールスター第2戦で162キロを記録していたものの、公式戦では初。メジャーリーグのスカウトたちが、「投手としてなら即、通用する」と太鼓判を押すのもうなずける。
20歳ということを考えれば、まだまだ“伸びしろ”がある。筋力トレーニング、そして、投球フォームのメカニックの改善がカギとなるが、このワインドアップはまさに打ってつけのステップアップだ。
「普段から(キャッチボールなどで)ワインドアップで投げている。(キャンプ中も)やりながら続けていく。キャンプインにピークは持っていかず、開幕に合わせたい」
プロ3年目の今季は、全ての面で期待は大きいが、とくに球速への期待が高まる。
まずは、163キロのプロ野球最速、そして、170キロへの挑戦だ。