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新型アルファード/ヴェルファイアがついに登場(3ページ目)

約6年9か月ぶりのフルモデルチェンジを受けたトヨタ・アルファード/ヴェルファイアが登場した。大型ミニバン市場を牽引するモデルだけに注目度は高い。その価格や新装備についてご報告しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

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新型ヴェルファイア/アルファードは「世界初採用の装備」が満載!

トヨタ・アルファード/ヴェルファイア

インパネの質感は先代から大きく向上している印象を受ける。シートサイズはどのタイプも十分な大きさで、サードシートはやや座面の高さが低めだが、大人でも十分に座れるサイズと空間を確保しているのは当然だ


装備での注目点は、まず乗り心地や操縦安定性に影響を与えるリヤサスペンションを先代のトーションビームからより高価なダブルウィッシュボーンに変更した点。サードシートのスペース効率を考えても、かさ張るダブルウィッシュボーンにこだわったのは、高級サルーンをも凌駕する乗り味がどうしても実現したかったからだろう。

しかも、新型ヴェルファイア/アルファードは2列目のロングスライド(7人乗りは最大830mm、8人乗りは最大720mm)も自慢で、ロングスライドのためには、リヤのタイヤハウスの張り出しを抑える(できるだけ外側に出す)ことも求められるという難しい要件もクリアしながらだから、先代登場からじつに6年半以上という、長い間待たされた先代ユーザーも納得の仕上がりになっているはずだ。
トヨタ・アルファード/ヴェルファイア

助手席を大きく後ろに下げてくつろげるモード「助手席スーパーロングスライドシート」を世界で初めて採用している


さらに助手席は、一度安全のためにロック機構が備わるものの、2列目を下げれば大きく後ろにスライドできる「助手席スーパーロングスライドシート」を世界初採用している。

こちらは助手席でくつろぐには最適だろうが、ドライバーは少し「運転手」になった感じがするかもしれない。

安全面では、アクセル、ブレーキの操作を問わず、低速時の衝突回避または被害の軽減を図る新機能を追加した「インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)」を搭載しているほか、自動ブレーキ付のミリ波レーダー式プリクラッシュセーフティシステムを採用。

レーダークルーズコントロールは、0km/h~100km/hまでの車速で追従して車間距離を保つACCタイプで、ドライバーの負担を軽減。

新しい装備では、2015年の新型車に採用すると以前から発表されていた、世界初の「シースルービュー」を備えた「パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー)」が注目で、ドライバー視線でクルマを透かしたような映像が表示される。

トヨタ・アルファード/ヴェルファイア

低床化されたことで先代よりも10mm全高を下げている。フロアと段差のあるステップが設けられているが、これは見晴らしなど車格も考慮されているそうで、それでも乗降性は十分に良好といえる


ほかにも予約機能付のオートスライドドアも用意し、こちらは予約操作をしておけばドアに近づくだけでスライドドアが自動で開く、自動ドアになっている。両手がふさがった時の使い勝手をさらに高めた世界初の装備になる。

駐車支援も世界トップクラスといえるほど充実している。超音波センサーとカメラにより駐車空間を検知し、目標駐車位置を自動設定する「インテリジェントパーキングアシスト2」も世界で初めて搭載。

さらに、先述の「インテリジェントクリアランスソナー」と連携した自動ブレーキによる衝突回避・被害軽減をはじめ、複数回の切り返しが必要となる狭い場所でも自動ステアリング操作による切返支援機能により、大型ミニバンでも取り回ししやすいよう、最新装備が満載されている。

小型車へのシフトにより大型ミニバンは売れにくい時代になっているが、LLクラスミニバンの王者であり、かなりの買い替え需要も期待できることから2015年前半のミニバンは新型アルファード/ヴェルファイアが注目を集めそうだ。

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