最近、いい話がないトヨタですが……

テスラ
ロータスのシャシに、パソコン用のリチウムイオンバッテリーを搭載したテスラ・ロードスター。1000台以上の受注を受けているものの、コスト面で課題が残っていた。

このところ明るいニュースの無かったトヨタながら、21日に突如、テスラモーター(米)に対し総額5000万ドル(45億円)の出資を発表した。御存知の通りテスラモーターはロータスのシャシにパソコン用のリチウムイオンバッテリーを搭載する電気自動車を作っているベンチャー。

すでにアメリカを始め1000台以上の受注を受けている。ただ現状では将来の展望が極めて読みにくかった。というのも手作りに近いロータスのシャシを使っているためコストダウン出来ないし、モーターやインバータといった電気関係の部品も市場に流通している規格品を使うしかない。

テスラ
ハイブリッド車で培った、トヨタのインバータや回生ブレーキの技術は世界トップクラス。テスラの車体に組み込めば、大幅なコストダウンにつながる

さらにバッテリーも電気自動車用として考えれば完全に一世代前の規格品で、重くて大きい上、充電可能回数だって不満(寿命が短いということ)。しかも実車を見ると、クルマとしての完成度はお話にならないレベル。シロウトが作っただけあり、オモチャレベルと言って良かろう。

トヨタの技術を使えば、飛躍的にクルマの完成度は高まる。例えばモーター。現在テスラ・ロードスターは292馬力のモーターを採用しているが、LS600h用に使われている224馬力のモーター(圧倒的に信頼性高く効率も良い)を改良すれば同じくらいの出力を出せることだろう。

また、電気自動車の「頭脳」である電力のコントロールを行うインバータや、走行距離の延伸に有用な回生ブレーキの技術などもトヨタは世界トップ。おそらく現在のテスラ・ロードスターを、すでに使われているトヨタの部品に置き換えるだけで、価格も重量も瞬時に30%くらい落とせるだろう。