無料で人生を楽しむことができる時代に
無料で使えるものを活用しよう
ここに利害が相反する場面が生まれることはおわかりいただけるでしょうか。
会社員としてはいかに消費者に財布を開かせるかに知恵を絞っていますが、生活者としては、いかに安く買い物をするかに知恵を絞っています。
つまりまったく逆の行為をしているということですが、視点を変えると、私たちが企業人として創意工夫をし、マーケティングや商品開発を進化させればさせるほど、消費者としての生活も進化するということです。
そこで、企業の戦略に乗ってカモになるのではなく、逆手に取って有利な消費をする、というアイデアをご紹介します。
タダで新聞が読める時代に
モノやサービスの中には、タダで買えるものが増えてきました。これは企業のフリー戦略と合致しています。フリーというのは撒き餌ですが、無料で特典を配ることで顧客(顧客リスト)を集めて、そのあとで本当に売りたいものを売る、という戦略です。そこで私たちは逆にそれら「フリー」戦略を利用することで、タダで最大効用を得ることができます。もちろん、本当に良いものであれば買えばいいのですが、ミイラ取りがミイラにならないよう、あくまで冷静に活用しましょう。
「ちょっと意地汚いのでは?」と感じるかもしれませんが、それは企業サイドもある程度織り込み済みです。
全ての潜在顧客を拾えることはできないですし、多少はタダ乗りしてくる客もいるのが当然と考えてのうえでのフリー戦略ですから。私自身、フリー戦略で顧客を集めている立場なので、よくわかるのです。
それはともかく、ではどんなものがあるかというと、映画やアニメ・ドラマがネットで見放題というのはよく知られています。日本未公開の最新映画も日本語字幕つきで公開されています。海外のウェブサイトでは、日本のコミックが全巻読めるものもあります。もちろん、いずれも無断アップロードは違法ですし、ダウンロードも違法になる可能性があります。
また、無料お試しサンプルや新商品のサンプルサイトも乱立していて、タダもしくは格安で買うことができます。ちなみに私も有機野菜のお試しセットを何度か利用しましたし、夫婦でお試しエステに行ったこともあります(エステは終了後の売り込みがきっついですが……苦笑)。
ミステリーショッパーという、いわゆる覆面調査請負サイトに登録しておけば、感想レポートと引き換えに、タダで飲食することができます。
タダではなくても、共同クーポン購入サイトを利用すれば、定価の半額もしくはそれ以上で購入できるものもあります。
ただし、期限終了間近だと混みあって予約がとれず、全損になる場合もありますし、クーポン専用のしょぼいメニューだったりすることがあるので、注意が必要です。そこで、たとえば「ぐるリザ」のように、本来は定価で払うものの、後日キャッシュバックで実質50%引きというサービスもあったりするので、こういうものもアリでしょう。
新聞購読もタダです。楽天証券、大和証券、丸三証券に口座開設するだけ。売買ツールの中に日経テレコン21があり、この中には日経新聞、日経MJなども含まれているので、過去1年分ですが、すべて無料で読めます。
もはや月4000円とか払う必要はないのです。私は新聞などとっくにやめてしまいましたが……。
雑誌購読もタダです。雑誌専門のオンライン書店「Fujisan」のスマートフォンアプリを使うと、登録さている1000種類以上の雑誌の一部を無料で読むことができます。ファッション、経済、趣味、業界専門、海外の雑誌も含めて、全部タダ。
まるごと1冊タダ読みできるものもたくさんありますので、もはや雑誌を買う必要も、書店やコンビニで立ち読みする必要もなくなります。
ポイントサイトも花盛りで、アンケートやクイズに答えてポイントゲット、さらにゲームをしてもポイントがゲットできます。レンタルDVDを借りる、有料ゲームをするなど、もはやお金を使って暇つぶしするのではなく、遊びながら儲けることができる時代です。