手技は最も大事なところが見えるように撮影
レシピ写真で特に大事なのが、料理の手技の撮り方です。材料を混ぜ合わせる程度であれば菜箸で混ぜているところを撮れば十分です。
しかし、少し特殊なワザを使う場合は、撮り方も工夫が必要です。写真は一瞬を記録させるものなので、連続技の場面を記録するには、連写などで続けて撮る必要があります。
それをどうしても一枚に集約する場合は、その中で最も大事だと思える部分が見えるように撮っておきます。たこ焼きで言えば、生地を串で返して丸くなるようにしていくシーンがそれに当たるでしょう。
出来上がりの締めをしっかり撮っておく
料理が出来上がったら、撮影も締めに入ります。まずは料理をしている段階での出来上がりのところを撮っておきます。食材がどのような状態になれば完成であるかがわかるので、レシピ写真には大事なショットです。
ここでは写真自体の見栄えよりも、料理手順の流れとしての一枚を心がけて撮っておくのがいいでしょう。
盛り付けた写真が撮れれば完成
そして、最後は盛り付けしていきます。きれいに盛り付けして撮った写真はそのレシピ撮影の完成図にもなるわけですから、ここは演出も加えて撮ってみるのもアリです。
しっかりと料理にライトを当ててシズル感も効かせて撮れば、レシピ写真の表紙にもなります。気合いを入れて撮っておきたいシーンです。
ここでの作例では、料理と呼べるほど手順も少ないたこ焼きをあえて選んでみました。しかし、写真を見返してもらうだけでも、たこ焼きを作る工程がなんとなく理解できるのではないでしょうか。
毎日の食事で身近に作っているものでも、デジカメひとつあればレシピとして残すことができるのです。