竜神大吊橋は全長375m、本州一の歩行者専用橋
橋から水面までの距離、最大100m。茨城県常陸太田市にある竜神大吊橋は、日本で一番スリルを味わえるバンジージャンプスポットです。様々なアウトドアアクティビティの中でも相当な覚悟が必要とされるので、興味はあっても「飛べるかどうか心配……」と思って躊躇する方が多いのではないでしょうか。私も実際、そう思っていました。ジャンプ寸前ギリギリまでそう思いながらも、無事、飛ぶことができました。
確かに覚悟は必要です。でも、飛んだあとの気持ちよさといったら!私が今まで体験したすべてのチャレンジの中で、一番の爽快感でした。少しでも興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。きっと、飛べます。今回は、竜神大吊橋で行われているバンジージャンプの手順と、実際のジャンプの様子、恐怖を克服するコツなどをお伝えします。
3、2、1、バンジー!!
ジャンプまでの手順
竜神バンジーを運営しているのは、群馬県の水上や猿ヶ京でもバンジージャンプを提供するバンジージャパン。バンジーが盛んなニュージーランドの国際基準にのっとり、徹底的な安全管理を行って運営されています。クライミングのときに使われるハーネスという登山用器具をつけてロープをつなぐときなどは二重にも三重にもチェックを重ね、ジャンプする前の注意、ジャンプしたあとの手順など、参加者に徹底した丁寧な説明が行われます。最初に体重を量ります。ジャンプ時の格好で、厳密に量ります。ちなみに服装は、ホームページによると「スカートは避け、寒くない格好で」とあります。靴はサンダルやハイヒールは避け、運動靴で臨むよう注意事項がありますが、私が今回履いていた登山用のミドルカットシューズでは足首が隠れてしまうため、脱いで飛ぶことになりました。よって、体重を量るときも靴を脱ぎました。体重によって、装着するロープ(ゴム)が異なります。ゴムの伸縮率をしっかりと計算して、体に負荷のないロープが選ばれます。ロープを装着するのは、足首と、腰につけたハーネス。足首だけでなく、腰でしっかりつながっているので、大きな安心感を得られます。
ジャンプ前のセッティングは念入りに
ジャンプの前に、飛んだあとのレクチャーを受けます。ジャンプのあと下に降りるところもありますが、竜神ジャンプの場合は、上に引き上げられます。その際の手順をしっかりと覚えて、自分の番を待ちます。
いざ、ジャンプ!
ジャンプエリアに入るまで、本当に飛べるかどうか心配だったのですが、その心配を払拭してくれたのが、スタッフの方々のフレンドリーな対応です。チャレンジする参加者を心から応援し、気持ちよく送り出してくれるスタッフのみなさんの素晴らしい対応に、安心感と勇気をいただき、早速カウントダウン。ここまで来たら、もう迷ってはいられません。信じて飛ぶだけです。1422174002
落ちていくときの感想は人それぞれ違うと思いますが、私の場合は「爽快!」のひとこと。強い風を受けて飛んでいる鳥の気分でした。ジェットコースターに乗ったときのような、胃がふわっと浮くような感じもなく、バウンドするときの衝撃もまったく感じませんでした。これは体重にあわせた適正なゴムが選ばれたということなのでしょう。落ち着いたところで右足のロープを引っ張って上体を起こし、引き上げてもらうまであっという間でした。飛ぶ前は、寒くて凍えそうになっていたのですが、飛んだ後は寒さが気になりませんでした。夏はきっと、もっと気持ちいいのでしょうね。