機能と選び方(2)対応するデジタル音声信号の種類で選ぶ
デジタル音声には多くのバリエーションがあり、特に最近よく耳にする「ハイレゾ」については、注意が必要です。ハイレゾ音声には、PCM方式の「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」などがあり、DSD方式は「2.8MHz」や「5.6MHz」などがあります。
いずれも数値が大きいほど、より多くの信号を再生できるので安心ですが、製品は高価になりがちで選択肢も少なくなります。実際に自分が使用する限度を見極め、過度に数値を追い求めないことが重要です。
音楽配信サイトで販売されているファイル形式や、ポータブル環境でも無理の無いファイルサイズを考えると、当面はPCM方式の「96kHz/24bit」に対応していれば充分でしょう。もちろん、拘りのあるコアなユーザーは、ハイスペックな製品にご注目を。
【ガイド鴻池のオススメ製品】
ソニーの「PHA-3」は、USBオーディオ再生時、最大、PCM384kHz/32bit、DSD5.6MHzに対応。ウォークマンとのデジタル接続に対応するほか、バランス出力に対応するなど、スペックと音質を高次元でバランスさせた逸品。
機能と選び方(3)CD音質もハイレゾ化できる「アップサンプリング」機能で選ぶ
近年のハイレゾブームで、今までコレクションしてきたCD品質の音声(44.1kHz/16bit)も、「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」のハイレゾ信号に変換する「アップサンプリング」機能も人気です。「アップサンプリング」は、元の信号を作りかえるという性質上、ユーザーの考え方によって、利用するか否かは、賛否が分かれるポイントです。しかし、各社のノウハウや技術の聴かせ所でもあり、新しい楽しみ方とも言えます。
ハイレゾに耳が慣れて来たユーザーの場合、シャッフル再生でCD品質の音声(44.1kHz/16bit)が混ざると違和感を覚えることもあります。「アップサンプリング」は、そうしたギャップを埋める意味でも有用です。
【ガイド鴻池のオススメ製品 その1】
デノンの「DA-10」は、同社が高級オーディオで培ってきた高音質化技術「Advanced AL32 Processing」を搭載。アップサンプリングに加え、ハイレゾ音源もより原音に近づけてくれます。
【ガイド鴻池のオススメ製品 その2】
JVCブランドの「SU-AX7」は、スタジオで得たノウハウを元に、失われた音楽信号を取り戻して原音に近づける「K2テクノロジー」を進化させ、アップサンプリング機能を持った「New K2テクノロジー」を搭載。温もりのある音質は絶品です。
機能と選び方(4)充電方法やサイズで選ぶ
ポタアンを使いたいけれど、余計なモノを携帯したり充電が面倒……という方も多いはず。最近では、プレーヤーから直接電力の供給を受けるバスパワード方式で、超小型な製品も増えています。【ガイド鴻池のオススメ製品】
ディーフの「DDA-LA20RC」は、少し大きめの腕時計程度の小ささリモコンと見間違えるほどにコンパクト。バスパワードなので充電も入らず、iOS端末とLightningケーブル1本で接続できる手軽さも魅力です。
USB-OTGに対応したAndroid端末やPCからのハイレゾ(最高96kHz/24bit)再生にも対応しています。
さいごに
ポタアンを携帯するのは面倒な気もしますが、少しでも「良い音」で聴きたいのが音楽ファンやオーディオファンの願いでしょう。ポタアンがあれば、外出先でも、ハイレゾ音源を高音質で楽しめます。ヘッドホンに興味を持ったら、次は、ヘッドホンアンプにご注目を!
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