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セカオワはテクノポップですか?(2ページ目)

たまには質問に答えてみます。オリコンで新譜『Tree』も1位のセカオワことSEKAI NO OWARI。「電気グルーヴって人達、セカオワのパクリみたい」と言われたセカオワ。「セカオワはテクノポップですか?」…さて、どうなんでしょう?

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

セカオワは電気グルーヴのパクリなのか?

「電気グルーヴはセカオワのパクリでない」というのが時系列的に正しいですが、逆に「セカオワは電気グルーヴのパクリなのか?」と考えてみるため、セカオワを改めて、「Dragon Night」など何曲か聴いてみました。

Dragon Night (amazon.co.jp)
dragonnight

Dragon Night


SEKAI NO OWARI - Dragon Night (YouTube)
↑は何故か途中で音声が出ないので(わざと?)、こっちも貼っておきます。(YouTube)

サウンド面から考察すると、彼らが、電気グルーヴ、またはテクノポップまたはテクノ(電気グルーヴはテクノポップとテクノが混在しているとゆるーく考えます)を相当意識しているとは、考えにくい…ただ、オートチューンなどテクノ手法が使われているため、そこに焦点を当てれば、影響はあると言えるでしょう。

気になるのは、ヴィジュアル面です。Mステの際、電気グルーヴのピエール瀧は山高帽をかぶっていました。セカオワにも、Nakajinという帽子がトレードマークの人がいますね。

もう一つの相似点。セカオワには、ピエロのマスクをかぶるDJ LOVEという人もいます。リズムセクションを担当しているという事ですが、いまいち具体的に何をしているかわからない不思議な役どころ。でも、グループには必要な存在…そんな雰囲気はピエール瀧的です。これは偶然だと思いますが、セカオワにはピエール瀧的要素が二つ揃っています。パクリとは言えませんが。

ただ、セカオワと電気グルーヴに決定的相違点があります。「電気グルーヴ 25周年記念ツアー」のタイトルは「塗糞祭」! こういったタイトルをつける感覚は、内省的ファンタジックな世界を追求するセカオワから見受けられません。

電気グルーヴ - Shangri-La 【塗糞祭】(YouTube)

セカオワはテクノポップですか?

「セカオワはテクノポップですか?」という質問に戻りましょう。ジャンルを極める人たち、ジャンルからはみ出る人たちがいますが、セカオワは後者でしょう。たぶん、彼らの曲の中には、オートチューン(昔ならヴォコーダー)などテクノポップで使われる手法が意図的か偶然かは別として多少は使われています。同時にこれはセカオワに限ったわけでなく、セカオワ自身はルーツをテクノポップとするバンドではないと考えます。
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