反射を意識して構図を作ることがポイント
風景写真に水面の反射を効果的に入れて撮る場合、構図を作るときに反射している部分を意識的に入れることがポイントです。気づけば川面に反射が入っていた、という撮り方ではなく、反射しているところを意図的に構図に取り入れます。前ページの手ぶれの作例で紹介した写真を、きちんと撮影した写真がこちらです。スカイツリーを中心に建物の明りが手前にある川面に写るように構図を作りました。ここでは反射部分は補助的な要素として構図には組み入れています。
上の写真と同じ場所で方向を変えて撮影した作例が下の写真です。この写真では、川面の反射の比重を大きくして構図を作りました。そのため画面の半分ほどを川面が占めるように構図配分にしてあります。
もう少し広範囲での画角を使い風景写真を撮る場合は、光を発する夜景となる部分と反射する部分を二分するように構図作りをすると安定感を得られます。全体でひとつの風景写真となるようことを意識しました。
水面の反射ひとつであっても、捉え方や構図の入れ方で写真の見え方に変化が生まれます。海や川近くでの風景写真を撮る場合には意識してみてはいかがでしょうか