新年度の1年間の「大きな出費」を考えてみよう
「貯めようと思っていたのに、大きな出費が重なり、結局貯められななかった……」とい人は多いもの。日々の出費は気にするけれど、不定期の「大きな出費」は行き当たりばったり……。これ、実は「貯まらない人」によくあるケースです。1年間でかかる「大きな出費」について、今の段階でわかっているものがあるはず。2019年も、もう3カ月経ちました。4月からは新年度。1年間の「大きな出費」についてチェックしてみませんか?
昨年のスケジュール帳や銀行の通帳、クレジットカードの明細などを見ると、大きな出費の例を思い出しやすいはず。以下、代表的な例をあげますので、ご自身の場合を考えてみてくださいね。
ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みの費用(帰省費用含む)
ずっと先だと思っていたけれど……忙しい方は、GWも夏休みも、あっという間にくるもの。「もう少しでGWだけど、まだ何も決めていない……安い旅行のプランは全部満席。仕方ない、この高いプランにするか……」なんていう経験はないでしょうか。
今年は10連休という史上最長クラスのGWということもあり、旅行に行くムードが高まり、高いプランでも満席というところが増えています。ですが、メジャーどころではないエリアへの旅行やホテル・旅館等では、まだまだ空きが見つかるかもしれません。
また少し先ですが、夏休みの予定を考え始めておくと、早割などを利用して安くできる可能性アリです。毎年お盆休みのあたりに休む方なら、今年は8月14日(水)~18(日)でしょうか。夏休みや帰省についてどうするか、家族や友人と相談して計画を立て始めてもいいですね。早めに始めれば、それだけ楽しい時間も増えます。
車検など、車の費用
「今年は車検の年だった!」なんて焦ることはありませんか? 車検ではまとまったお金が必要ですよね。他にも、車を買いたい、買い替えたい場合は、さらに大きな出費になります。冬にスキーやスノボに行く方は、今年の冬こそスタッドレスタイヤやチェーンを買おうと思っているかもしれません。車関係の出費について、一度確認しておきましょう。
子どもの教育費(受験代、入学金、学費など)
もうすぐ新年度。もし来年の春にお子さんが進学するタイミングなら、受験代や入学金、学費などの教育費がふくらみます。また、再来年度という場合も、今から準備しておきたいもの(本来教育費は、お子さんが0歳のうちからコツコツと積み立てておくことが理想ですが、その話はまた別途……)。また、塾に行き始めるご家庭も、合計すると大きなお金になります。教育費がどれくらいかかるか、家族で確認しておきましょう。
結婚式などの参列費用
特に20代~30代の方は、友達の結婚式の時期が重なる時期。ご祝儀、二次会の費用、(女性なら)ドレスやヘアセット、交通費などで、1回あたり少なくても4万円以上は必要になるでしょうか。セール時期にドレスを探しておいてもよいですし、人気のWEBショップで探してみたり(最近は安く手に入るお店が増えていますね)、レンタルを利用したり、友達と貸しあったりすると、ドレス代を抑えることもできます。
余談ですが、「ご祝儀の新札がない!」と焦ることのないよう、余裕を持って準備しておきたいですね。
資格取得や勉強、習い事などの費用
「今年こそ、資格を取る!」「今年こそ、着付けを習ってみたい」などと新年を迎えた際に、気合いを入れた方もいるかもしれません。ところが日々の忙しさに流されて、いつの間にかその新鮮な気持ちを失ってはいないでしょうか。ぜひ、その予算を先に立ててましょう。スクール代やテキスト代、受験費用など、トータルでどれくらいかかるでしょうか。先に申し込みをしてしまったらあとにひけなくなり(笑)、必然的にがんばれるということもあるはずです。
引っ越し費用・住宅購入費用
最近は、春の時期以外にも、転勤や転職などにより、引っ越しをする機会が増えました。繁忙期である春を避けることで、引っ越し代が安くなるというメリットもあります。人手不足により繁忙期は引っ越し業者の予約が取りづらくなっているので、早めに考えておきたいですね。賃貸住宅に住んでいる方は、更新の時期も要チェック。意外と大きなお金になりますので準備しておきましょう。
住宅購入を考えている方は、住まいの費用も、大きな金額になります。今年、引っ越しや住宅購入を考えている人は、費用を計算しておきましょう。
洋服やバッグ、アクセサリー、腕時計など大きな金額の買い物
「お金が貯まったらほしいな」というものが、心の中に何かないでしょうか? ぜひ、書き出してみましょう。「高いから無理かな……」と半ばあきらめぎみでも、毎月少しずつ貯めていけば、実は年末くらいに買えるかもしれません。今年は無理でも、2年がかりで貯めて買うという方法もあります。ぜひ、考えてみましょう。予備費
人生、突発的に何かが起こることもあります。マイナス面では、例えば会社を辞めることになったり、実家に帰省しなくてはならなくなったりして収入が減る、なくなる場合があるほか、病気やケガなどで治療費がかかることもあります。自宅の近所があまりにうるさくて、急きょ引っ越ししようということもあるかもしれません。そういった万一のケースに備えて、手取り月収の半年分は貯蓄をしておきたいですね。手取り月収が20万円なら、20万円×6カ月=120万円です。半年分の貯蓄がないという方は、さまざまな費用を抑えつつ、準備しておきましょう。
以上のように、1年間の大きな出費を予測すると「意外とお金を使うな……」と感じませんか? すると、いかにそれらを安くあげるかを考えるようになりますし、日々の細かな出費をセーブするようになるはず。何も考えずに行き当たりばったりで「大きな出費」に出くわしていくよりも、貯蓄額が上がりますよ。
特に、今年10月には消費増税が予定されているため、大きな買い物をする場合は、その前に買っておいた方が安く買える場合もあります。今一度大きな出費がないかを確認しておきましょう。
「大きな出費」の出しどころを考えよう
「大きな出費」がわかったら、そのお金の出しどころとして、以下の3つを確認しておきましょう。1つめが、毎月の収入。毎月少しずつ貯めていくことで、上記の大きな出費の準備をしていくことができます。ただし、毎月カツカツだという方は難しいですよね。日々の出費で削れるものがないか、見直してみましょう。
2つめが、ボーナス。ただし、ボーナスは業績などにより増減があるので、あまりアテにしすぎないようにしましょう。ボーナスの半分は貯蓄したいですね。
3つめが、貯蓄。本来なら、「今年の出費」は、「今年の収入」から準備したいもの。ですが、車を買うなど、とても大きな買い物の場合、これまで貯めてきた貯蓄から出すことになりますよね。自分がどれくらい持っているか、そのうちどれくらい使っていいかを考えておきましょう。
これ以外にも、専業主婦の人がパートやアルバイトを始めたり、時間がある人が(本業に差しさわりのない範囲で)副業を始めたりすることで、収入をアップさせる方法もあります。また、日々の仕事をがんばることで、長い目で考えてお給料を上げるということも考えられます。
以上、今年度の「大きな出費」を考え、その出しどころをさぐることについてお伝えしました。月日がたつのははやいもの。「そのうち……」と思っていると、あっという間に時がたってしまいます。ぜひ、できることから始めてみてくださいね。