オーダーにはずれなし!絶妙な火入れ加減のシンプル調理
ここへ行ったら絶対食べたい!一番のオススメは「マグロほほ肉の鉄板焼き1,280円(写真手前)」。大きさも厚みも豪華なカットにテンションアップ。火が入りきるちょっと手前、香ばしくソテーされたほほ肉はホロっと柔らか。ジューシーな旨みが広がり、これ本当にお魚?と、お皿に残った切り身を思わず観察したくなる不思議な味わいです。シンプルな魚貝料理は、鮮度はもちろん、火入れ加減が絶妙でオーダーにはずれなし!ムール貝やハマグリなど、数種類の蒸し貝をたっぷり詰め込まれた「バケツ貝980円」、サクッとした食感と、柔らかなイカの旨みのコラボがたまらない「イカフリット500円」も見逃せません。
揚げ餃子のような見た目のエンパナディージャ。カリカリの皮をかじると、中から魚貝の旨みがジュワーっと溢れ出す意外性も楽しめます。一口サイズで手軽にパクッといけちゃいますが、侮れない1品。Racion(1人前)600円、ハーフ300円。人数やお腹のすき具合によって注文量を調節できるのも嬉しいですね。
スペインの代表的な料理の1つ、厚焼きオムレツ「トルティージャ」は、焼き方や味付けにお店の個性が出るメニューでもあります。こちらのトルティージャは、シーフード専門店ならではの味わい。美味しさの秘密「塩鱈」は、塩漬けしたタラを干した、スペインではスタンダードな保存食。旨味がぎゅっと濃縮されているので、塩抜きしてサラダや煮込み、揚げ物など幅広く使われます。この塩鱈が具としてたっぷり入っているオムレツ、美味しくないわけはありません。
パエリアより少し水分の多い米料理「メロッソ」も充実しています。メロッソとは「蜂蜜のような」という意味で、米の粘りを利用して作られるトロッっとクリーミーなソースが特徴。メニューは塩鱈と野菜のメロッソ900円、イカスミのメロッソ950円、海老と蟹の濃厚甲殻ダシのメロッソ1,000円ほか4種類。パエリア同様、アルデンテに仕上げられた米の食感と絶妙なバランスです。
次のページでは見逃せない黒板メニューと、魅力的なスペインワインとのマリアージュについてご紹介します。