そこで、戦後間無しの昭和24年に建った築65年の木造家屋のリノベーションを依頼し、一家3人が暮らす希望どうりの「神楽坂らしい」家を手に入れたのでした。
金属をまとった大きな切妻の家
1. 2. 外壁は菱葺きの鋼板葺き。これにより大幅に断熱性能を向上させた。写真は全てアカデメイア提供 |
3. 玄関のアプローチと引戸は改修前の物を再利用している。 |
4. 玄関の見返し。左は広めの玄関収納。天井の照明は旧来のものを再利用している。 |
神楽坂商店街にほど近い、商業地と住宅地が混在するエリアの細い路地の角にこの家はあります。
大きな切妻の屋根と、魚の鱗を連想させる菱形に張られた鋼板葺きの濃いグレーの外壁が特徴的な、総2階建ての大きな家です。路地に面した1階は木の縦格子で囲われ、まるで和食の料理店のようにも見え、神楽坂の雰囲気にもしっくりと馴染んでいます。
◆建築データと建築家プロフィール