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LINE@新料金体系に!「吹き出し」の数え方を覚えよう

LINE@の料金体系が変わりました。料金体系を理解する上で重要なのが、メッセージ配信数(吹き出し数)と有効友だち数。LINE@独自の概念をしっかり理解して、上手に運用しまししょう。

深谷 歩

執筆者:深谷 歩

ソーシャルメディアガイド

2015年1月15日より、店舗向けのサービス「LINE@」の料金体系が変更になりました。これまでは、無料プランの場合は、月に1回しかメッセージを送信できないという制限があり、無料ではなかなか効果的な運用ができないと悩まれていた方もいるかもしれません。

今回の料金プランの変更で、無料プランの場合は、月に1,000通(吹き出し)までのメッセージが配信できるようになります。有料プランは月額5,000円で、当面無制限に配信できます。当面というのは、今後サービスのリニューアルが予定されており、月50,000通という条件(50,000通以上は従量課金)が適用される予定だからです。

LINE@を運用したことがない方には、プラン選定の重要な鍵となるメッセージの数え方がわかりにくいと思うので、今回はこの考え方と効果的な運用について考えてみましょう。

メッセージのカウントは吹き出し×有効友だち数で!

メッセージの数え方は、LINEで送信する吹き出しを何人に配信したかを数えます。吹き出しとは、LINEのトークで1つの吹き出しで表示されるメッセージです。
LINE@のメッセージの考え方

LINE@のメッセージの考え方




このメッセージを何人の「有効友だち」に配信したかが料金にかかわってきます。


 吹き出し × 有効友だち数 = メッセージ配信数


有効友だち数とは、LINE@アカウントを友だちに登録した人のうち、ブロックも削除もしていない友だちの数です。LINE@のアカウントの画面で表示される友だちの数は、ブロック/削除したユーザーの数も含まれているので、有効友だち数ではありません。

有効友だち数は、LINE@の管理画面の「統計情報」→「アカウント」から確認することができます。

有効友だち数は管理画面から確認できる

有効友だち数は管理画面から確認できる




有効友だちが300人で、月に3回メッセージを配信したら、3通×300人で900通(吹き出し)配信したことになります。ここまでは、無料で配信できる範囲になります。4回目を送信しようとすると、1,000通を超えてしまうため、そのメッセージは配信できません。4通目は100人までは送信できる、ということはなく、その4通目のメッセージそのものが配信できません。


月に配信できるメッセージの上限の考え方

月に配信できるメッセージの上限の考え方



無料プランなら友だちは激選することも戦略に

無料プランで運用を続ける場合、友だちの数が増えるほど、メッセージの配信回数が減ってしまいます。

これまでは、友だちを増やすことを目指して運用している方が多かったと思いますが、この上限を活かして、ロイヤリティプログラムの1つとしてLINE@アカウントを運用するという使い方もありえます。

一般のお客さんには、LINE@アカウントについてはお知らせしないで、お得意様だけにLINE@アカウントをお知らせして、クーポンを配布したり特別な情報を配信するのです。お得意様向けなので、クーポンの割引を大きくしたり、来店時に特別提供品を渡すということもできます。

とはいっても、LINE@は非公開ではありませんから、LINEのアカウント検索をしたら表示されてしまうので、お得意様以外の人が追加してしまう可能性は排除できません。お得意様以外も追加される可能性はあるものの、店頭などでの告知はしないでひっそり運用して、簡易的なロイヤリティプログラムとするという使い方もいいのではないでしょうか。

控えているLINE@リニューアルでは?

今回は、LINE@の新しい料金プランを理解する上で欠かせないメッセージの数え方について解説しました。

料金の説明のところでも触れましたが、LINE@はサービスのリニューアルが予告されています。2014年10月のイベントでLINEは公式にLINE@を全ユーザーに開放することを発表しました。発表時は2014年内とされていましたが、その予定がずれこんでいます。おそらく予告されているリニューアル時に全ユーザーの解放がされるのではないかと思います。この料金プランの変更もそれを踏まえての変更と考えられます。

全ユーザーに解放されると、これまでLINE@を開設できなかったオンラインショップ、ネットサービス、個人のクリエイター、ブロガーなどが利用でき、情報発信ツールとして活用される事になるでしょう。

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