メジャーでは多くの女性オーナーが活躍
メジャーリーグでは、メッツ創設に尽力し、初代オーナーを務めたジョアン・ペイソン氏(1962-75年)が初の女性オーナーとして知られている。その後、レッドソックスのジーン・ヨーキー氏(1976-92年)、パドレスのジョーン・クロック氏(1984-90年)は夫の死去後に職を引き継いだ。有名なのは、レッズのマージ・ショット氏(1985-99年)で、愛犬のセントバーナードをグラウンドに入れて選手の反感を買ったり、人種差別的な発言で物議を醸して、大リーグ機構から経営権の売却を勧告された。ブルワーズでは1998年に当時オーナーだったバド・セリグ氏のコミッショナー就任を機に、娘のウェンディ・セリグ・プリーブ氏が後を継ぎ、2004年まで務めた。
「より強く、楽しくといえる球団にしていきたい。毎年優勝を争える球団になれば」と言う南場オーナー。メジャーリーグの女性オーナーたちと比べられることもあるかもしれないが、ひけを取らないダイナミックさと日本人女性らしい気配りで新たなオーナー像を築いていってもらいたい。