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2015年1月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

日本全国の2015年1月のオススメ展覧会・美術展を紹介。Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)のキャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展、根津美術館(青山)の動物礼讃、世田谷美術館(用賀)の難波田史男の世界、東京オペラシティ アートギャラリー(初台)のスイスデザイン展、石元泰博フォトセンター(高知県)の石元泰博展示室オープン記念 石元泰博写真展 この素晴らしき世界を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド


画家のみずみずしい軌跡をたどる
世田谷美術館(用賀):難波田史男の世界 イメージの冒険

】 難波田史男 《トロンボーンの行進曲》、 1967 年 世田谷美術館蔵

 難波田史男 《トロンボーンの行進曲》、 1967 年 世田谷美術館蔵



水彩とインクを用い、繊細で詩的な作品を多く創りあげた画家、難波田史男。日本の抽象絵画の先駆者として知られた画家、難波田龍起の次男として生まれた彼は、文学や音楽をインスピレーションの源に、独自の世界を探求していました。不慮の事故によって閉じてしまったわずか32年の生涯のなかで彼が残した作品は2,000点を超える膨大なもの。世田谷美術館が所蔵する作品のなかから、2部構成で300点を展示しています。

難波田史男 《 水中庭園 》、 196 7 年 世田谷美術館蔵

難波田史男 《 水中庭園 》、 1967 年 世田谷美術館蔵



読書やクラシック音楽をこよなく愛する高校生だった難波田は、父を目指して画家になることを決意。大学進学をあきらめ文化学院へ入学したものの2年で中退し、自室で絵を描き続ける生活を送ります。その後、再び学問と向き合うため、1965年、24歳のときに早稲田大学に入学。当時激化していた大学紛争を前に、精神的に不安定に陥ることもありましたが、よりいっそう自分の世界を確立していきました。《トロンボーンの行進曲》や《水中庭園》を描いたのは、その葛藤を乗り越えたころ。イメージを自由に膨らませて構築した彼の世界は、見る人を強くひきつけています。

■展覧会DATA
展覧会名称:難波田史男の世界 イメージの冒険
会場:世田谷美術館
会期:2014年12月6日(土) ~ 2015年2月8日(日)
開館時間:10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
Web: http://www.setagayaartmuseum.or.jp

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