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2015年1月のオススメ展覧会・美術展(5ページ目)

日本全国の2015年1月のオススメ展覧会・美術展を紹介。Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)のキャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展、根津美術館(青山)の動物礼讃、世田谷美術館(用賀)の難波田史男の世界、東京オペラシティ アートギャラリー(初台)のスイスデザイン展、石元泰博フォトセンター(高知県)の石元泰博展示室オープン記念 石元泰博写真展 この素晴らしき世界を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド


高知県立美術館 石元泰博フォトセンター(高知県):石元泰博展示室オープン記念 石元泰博写真展 この素晴らしき世界

《シカゴundefinedこども》1959-61年undefined高知県立美術館蔵 (c)高知県,石元泰博フォトセンター

《シカゴ こども》1959-61年 高知県立美術館蔵 (c)高知県,石元泰博フォトセンター



シカゴの街から桂離宮まで、あらゆるものを確固とした構図で捉え、作品に残した写真家、石元泰博。2012年に90年の生涯を閉じた石元は、サンフランシスコで生まれ、父親の郷里である高知で育ちました。高校卒業後に単身で渡米するものの、第二次世界大戦が始まり日系人収容所に収監。戦後、バウハウスの流れを汲む美術学校で写真や造形感覚の訓練を受け、その後日米で活躍する写真家となりました。アメリカの20世紀モダニスムを体得した彼の写真は、戦後の写真史に大きな影響を与えました。特に、近世建築の代表作とされる京都の桂離宮の美を、モダニズムの視点で写しとった《桂離宮》のシリーズは現在も国内外から評価されています。

《セルフ・ポートレート》1975年 高知県立美術館蔵 (c)高知県,石元泰博フォトセンター

《セルフ・ポートレート》1975年 高知県立美術館蔵 (c)高知県,石元泰博フォトセンター



石元泰博フォトセンターは、本人や親族より高知県へ寄贈された3万枚以上のプリントや総計にして約15万枚にも及ぶフィルム、蔵書やカメラなどをもとに、高知県立美鬱館内に開設されたもの。2014年10月より常設展示室がオープンし、現在開館記念展覧会が開催されています。3期にわたって開催される展覧会では、代表作のオリジナルプリントのほか、愛用のカメラや調度品なども展示。都市やポートレートなど多岐にわたるジャンルの作品は、現在みても新鮮に感じられるものばかり。高知の新名所として、ぜひ足を運んでみてください。


■展覧会DATA
展覧会名称:石元泰博展示室オープン記念 石元泰博写真展 この素晴らしき世界
会場:高知県立美術館 石元泰博フォトセンター
会期:2014年10月12日(日) ~ 2015年4月5日(日)
開館時間:9:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:無休
Web: http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/


以上、1月のオススメ展覧会でした! 

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