2015年1月のオススメ展覧会・美術展
2015年も注目の展覧会は目白押し。新しい発見ができるオススメの展覧会をピックアップしました。冬場は、コートや荷物を入口のコインロッカーで預けておくと、ストレスなく鑑賞できます。
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷):キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展
根津美術館(青山):動物礼讃 大英博物館から双羊尊がやってきた!
世田谷美術館(用賀):難波田史男の世界 イメージの冒険
東京オペラシティ アートギャラリー(初台):スイスデザイン展
高知県立美術館 石元泰博フォトセンター(高知県):石元泰博展示室オープン記念 石元泰博写真展 この素晴らしき世界
あざやかな太平洋の花々の世界
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷):キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展
《バンクシア・セラータ》 『バンクス花譜集』より(オーストラリア) エングレーヴィング Bunkamura ザ・ミュージアム収蔵 ©Alecto Historical Editions Ltd / The Trustees of the Natural History Museum, London
1768年、イギリスのプリマス港からキャプテン・クック艦長率いるエンデヴァー号が太平洋へ向けて出港しました。船には、自然科学調査を目的に、ジョゼフ・バンクスをリーダーとする科学班が乗り込み、航海中に膨大な数の植物を収集し、記録を行いました。『バンクス花譜集』は、この航海で収集した植物標本や、現地において、同行した画家パーキンソンらに描かせたドローイングからなる全743枚の銅版画。航海の成果を出版すべく準備されたものです。残念ながらバンクスの生前には出版はかなわず、200年以上経った1980年代にようやく出版化に向けてのプロジェクトがスタートしました。
《デプランケア・テトラピュラ》 『バンクス花譜集』より(オーストラリア) エングレーヴィング Bunkamura ザ・ミュージアム収蔵 ©Alecto Historical Editions Ltd / The Trustees of the Natural History Museum, London
展覧会は、この『バンクス花譜集』のなかから、オーストラリアや太平洋の島々で採集された植物を中心に展示。また、クックに関する資料や、太平洋地域の民族資料も合わせて展示されています。ひとつひとつ、実際の植物を観察し、克明に描かれた銅版画の美しさは、いわゆる普通の絵画作品とは違った感動を与えてくれます。いわゆる「プラント・ハンター」として情熱的に動きまわったバンクスの情熱もあわせて感じ取れるはずです。
■展覧会DATA
展覧会名称:キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2014年12月23日(火・祝) ~ 2015年3月1日(日)
開館時間:10:00~19:00
※毎週金曜日・土曜日は21:00まで
※入館は各閉館の30分前まで
休館日:1月26日(月)
Web: http://www.bunkamura.co.jp/museum/
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