しびれの原因はどこの部位にある?

脳から手まで届く神経の、どこが傷んでもしびれは起こる

脳から手まで届く神経の、どこが傷んでもしびれは起こる

体中に張りめぐらされた神経は、脳から手まで行く間に、くびの中を通った後、末梢神経として肩や腕の筋肉などの隙間を通り、指に至っています。神経が通るどの部分が傷んでもしびれはおこりますが、実際には末梢神経が傷んで起こることが多いのです。

末梢神経がしびれの原因である場合には、CTやMRIなどの検査をしても原因を特定できないことが多いため、症状から診断したり、疑ったりする必要があります。そのためにもっとも大切な情報は“しびれる場所”です。

しびれる場所を知ることが大事

神経は体の中で複雑なネットワークを組んでいますが、神経が傷む場所によってどのようなしびれが起こるのか、ということを医師は大まかに予測することができます。

例えば、くびの中で神経が傷むと、傷んだ神経に沿って上肢全体にしびれがきたり、肘の部分で神経が傷むと、その神経に沿って小指側がしびれたりします。

このように、しびれが脳や脊髄にあるのか、もしくは末梢神経にあるのかを知るためには、しびれの場所を把握することがとても大切です。

以下に、指がしびれた場合にしびれをみるときの3つのポイントをまとめてみました。

  1. しびれは手首より先だけですか?
    手のしびれで意外と多いのが「手根管症候群」です。これは手首あたりで神経が傷んで起こるしびれですが、手根管症候群がしびれの原因であれば、手首より手前にしびれがくることはありません。他の症状から得られるヒントを集めると、手根管症候群は症状からおおまかに診断することができます
     
  2. 薬指は全てしびれますか?
    薬指は親指側と小指側とが別の神経で支配されていますが、脳や脊髄ではその違いを区別することができません。そのため、薬指の親指側だけがしびれる場合や、逆に小指側だけがしびれる場合は、脳や脊髄ではなく、末梢神経が原因である可能性が高くなり、とても大切な情報です
     
  3. しびれは手の平と手の甲のどちら?
    手は、手の平側と手の甲側、小指側と3つの末梢神経で区分分けされていますが、脳や脊髄ではその違いを細かく区別することができません。そのため、そのどちらかだけにしびれがある場合には、末梢神経が原因である可能性が高くなります

しびれを動きで誘いだすこともできる

脳から出た神経が指まで届く間では、くびや腕など動くところで神経が傷みやすいことが知られています。そのため、くびや腕の動きでしびれがでたり、強くなる場合にはその部分で神経が傷んでいることが多いのです。

例えば、くびで神経が傷んでいる場合、あごを上にあげるようにくびをそらすと、しびれが強くなったりします。また肘で神経が傷んでいる場合には、肘を長くまげているとしびれが強くなったり、手首で神経が傷んでいる場合も手首を長く曲げていると、しびれが強くなります。

このようにしびれを動きで誘い出すことができれば、傷んでいる神経の場所をおおまかに予測することができます。ただし、こういったしびれの誘い出しは、神経を痛めることにもなりかねないので、注意が必要です。

病院へ行く前に確認することで、診断の近道になる

以上、手のしびれをみる場合のポイントについて簡単にまとめてみました。しびれを自覚していても、その気にならないとしびれている場所を正確に理解できていないものです。病院へ行く前に上記の点を確認し医師へ伝えていただければ、診断への近道になると思います。

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