ファンの応援メッセージを見ていると、
その馬の魅力が分かってくる?

vl

2013年の有馬記念を制し、有終の美を飾ったオルフェーヴル(写真 JRA)

「ドリームレース」とよばれる、G1有馬記念(芝2500m/中山競馬場)。その大一番が、今年もやってきます。決戦は、12月28日(日)。15時25分スタートです。

この大一番を前に、私はさまざまな競馬ファンから「出走馬への応援メッセージ」を募集しました。ここにそれを紹介することで、競馬を知らない人にも「こんな馬がいるんだ」、「この馬にはこんな魅力があるんだ」と知ってもらいたいからです。

ということで、出走馬への応援メッセージと、簡単なプロフィールを全16頭分のせていきます。なお、中にはきわめて個人的な応援メッセージも含まれていますのでご注意ください。

※牡=オス、牝=メス。「G1」とはレースの最高格で、以下、G2、G3と続く。

ヴィルシーナ

最後に見せてほしい、がんばり屋の真骨頂(33歳・女性)
「最後の直線でライバルが来ると、いつも必死に粘るヴィルシーナ。その根性は、弱音を吐いてばかりの私が見習うべきものでした。2着に負け続けた時期やスランプもありましたが、それでも持ち前の根性でG1を2つ勝ちましたね。これが引退戦とのことで、最後もあの頑張りを見たいです」

ヴィルシーナ…牝5歳、通算20戦5勝。先行して粘り込むスタイルでG1を2勝。同世代の女傑・ジェンティルドンナと繰り広げた戦いは語り草となっている。オーナーは、元メジャーリーガーの佐々木主浩氏。

ウインバリアシオン

あきらめない姿が、僕の社会人生活を変えました(23歳・男性)
「ウインバリアシオンは、これまでに2度も大ケガに見舞われました。でもこの馬は、いずれもきちんと回復して、競馬場に返ってきたんです。その頑張りに感動しました。自分の話で恐縮ですが、僕は新卒ながら、実は今年2回も大遅刻をしてしまいました。いずれも寝坊です。『もう会社に行きたくない』とも思いました。そんなとき頭をよぎったのが、ウインバリアシオンの姿です。僕も来年は遅刻をしないように頑張ります。そしてこの有馬記念は、ウインバリアシオンへの感謝をこめて応援します」

ウインバリアシオン…牡6歳、通算20戦4勝。2010年のデビューから一線級で活躍するが、同世代に“怪物”オルフェーヴルがいたこともあり、G1タイトルはまだない(2着は4回!)。競走馬の致命傷とされる「屈腱炎(くっけんえん)」を2度患うも復帰。今回の有馬記念で、悲願のG1制覇を狙う。

エピファネイア

レースで見せる「男らしさ」が好きです(29歳・女性)
「レースでは、いつも騎手の言うことを聞かず、スタートからガンガン飛ばそうとするエピファネイア。相当な負けず嫌いなのだと思います。もっと冷静にレースを走っていれば、無敵なのに……。でもそういう男らしさがカッコいいんです。そして筋骨隆々な体も好みです。有馬記念では、いつもの闘争心と少しの冷静さで頑張ってください」

エピファネイア…牡4歳、通算12戦6勝。母は日米のG1を制したシーザリオという良血馬。レースでは気持ちが高ぶり過ぎてしまいがちだが、前走のG1ジャパンカップではリラックスして二つ目のG1タイトルを獲得。今回も有力馬として臨む。

オーシャンブルー

2年前の「恩」は一生忘れません(25歳・男性)
「2012年の有馬記念、このレースに強い父ステイゴールドの子ということで、僕はオーシャンブルーの馬券を買いました。すると、10番人気ながら2着に激走! 馬券が当たったんです。おかげで、親戚の子どもにお年玉を渡せました。最近のオーシャンブルーは不調ですが、僕はあの恩を忘れません。今年も応援します」

オーシャンブルー…牡6歳、通算22戦7勝。G1勝利はなく、タイトルはG2とG3が一つずつだが、2012年の有馬記念では2着に入った実績をもつ。得意な舞台でどんな走りを見せるか。

ゴールドシップ

田舎から出てきた不良は、もはや俺のヒーロー(39歳・男性)
「レースではやる気を出したり出さなかったり。スタートの前には突然吠えだしたり。名だたるトップジョッキーを軒並み困らせたり。長い競馬歴で、こんなワルは見たことがない。しかも、ゴールドシップの生まれは小さな牧場。まるで田舎から出てきた不良がスターになったようで、感慨深い。有馬記念はもちろん勝ってほしいけど、『らしさ』を出してくれれば、負けてもいい。勝ち負け関係なく、ゴールドシップを見られるだけで十分です」

ゴールドシップ…牡5歳、通算21戦11勝。スタートでやる気を見せず出遅れたり、好走と凡走を繰り返したり、競馬史に残る“個性派”として知られる。それでいてG1は通算5勝。その中には2012年の有馬記念もある。