2014年の家計の支出状況の振り返り
消費増税後は、節約で家計をきりもり
次に、2014年の家計を支出面で見てみましょう。年初は、4月の消費増税を控えて、「駆け込み需要」に関する話題をよく耳にしました。そして4月に、消費税が5%から8%に増税となりました。4月以降は、駆け込み需要の反動による消費の落ち込み。そして、近々では、急激な円安や原材料価格の高騰によるインフレ懸念など、家計の支出を取り巻く環境に大きな変化があった1年でした。
物の値段が上がったと感じた1年でしたが、実際はどうだったのでしょうか? 統計データで見ると、消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数:2010年基準)の動きは、前年から緩やかなインフレが続いていましたが、4月に消費増税の影響で急激な物価上昇、それ以降は、緩やかな上昇が続いている状況です。
「消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)の動き」、「平成22年基準 消費者物価指数」(総務省統計局)より、ガイド平野が作成。
■消費増税は、節約で対応
一方、私たちの家計の支出を統計データで見ると、過去の消費税増税時と比較しても、駆け込み需要による支出は、過去に比較して大きかった分、その反動による消費の落ち込みも大きく、なかなか増税前の水準に戻らない、という状況が続いています。衆議院の解散前までは、来年(2015年)10月に、再増税する見込みだったので、将来の増税を控えて、家計のスリム化を図った結果、と言えるのではないでしょうか。
「消費支出の推移」、「過去の消費税導入時等との比較」(総務省統計局)を参考に、ガイド平野が作成。
我が家の家計の支出1年を振り返ってみて、支出は前年より減ったでしょうか? 増えたでしょうか? 家計調査の統計データを見ると、4月の消費増税後、家計の支出を5%程度の削減したのが、平均のようです。1年間の収支がわからないという人は、「家計の総決算をザックリ行う方法」をぜひ参考にして、支出額を計算してみましょう。あなたの家庭では、家計のスリム化を実現できたでしょうか?
・「3つの誘惑を断ち切る力」で家計改善
・消費増税後の支出慣れに要注意!
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