中古バイクといっても千差万別
一概に中古車と言っても、車両のスタイルも違えば、走行距離や車体色、ノーマル、カスタムと様々な車両があります。スタイルは乗る人の好みで変わりますので割愛しますが、以下に記す項目については、選ぶ指針として最たるものかと思いますので明確にイメージが湧かない方は、項目に沿って選定してみるといいでしょう。[走行距離]
10,000kmがひとつの目安。以下であれば価格は張るが綺麗な車両が多いし、距離が嵩んでいけばそれだけやれた感は否めなくなってきます。以前のオーナーの影響も多分にあり、女性オーナーだと綺麗な車両が多いが、あまりエンジンを回さないせいか高回転域の回りが渋い感じを受ける車両も。
[年式・色]
年式によって車体色や装備が異なっていたり、限定カラーモデルがあったりするので、例えば「赤系の車両がほしい」「限定レプリカカラーが欲しい」と、モデルや色が決まっていれば何年くらいの車両、というような絞り込みが出来ます。
[ノーマルorカスタム]
新車の状態から手を加えていないノーマルの車両というのは、バランスがよく、丁寧に乗られている車両であれば多少走行距離がかさんでいても長持ちする車両が多いです。価格は相応といった感じで、手頃に抑えるならばノーマルがいいでしょう。
[車検]
中古車の中には、車検を満了しないでそのまま買い取られた車両もあり、満了まで乗ることが出来ます。その場合、納車時に必要となる車検費用が浮くので、初期コストを抑えることが出来ます。しかし残っている期間も2年近く残っていたり、残り数ヶ月のものと色々で、数ヶ月のものだと、納車されてすぐ車検、となるので車検費用の工面も頭の片隅に入れておかねばなりません。
[オーナー数]
ディーラーの認定中古車や、ディーラー付きのユーザー間で乗り継いでいるような車両だと、「以前どんなオーナーが乗っていたか」という情報が明確ですが、業者オークションからの仕入れ車両だと、何人乗り継いできたか、どんな乗り方をしていたかはわからないものが大半です。
気になる中古バイクだけど悩む……即決できない場合は?
オーナー数に関しては、ワンオーナーでない限りは、中古車サイトの車両コメントにも載らないので、実車を店舗へ見に行った時にスタッフに確認するかたちになります。それ以外は各媒体(雑誌、web)で整合性がとれます。車両のアタリを付けたら店舗へ実車を確認しに行って、よければその場で決めてしまうくらいの勢いで行きましょう。もし、即決が出来ないくらい悩む要素があるなら、
(1)商談中にしてもらう……大抵1週間程度なら、商談中として車両を差し押さえてもらうことが可能です。いつまでに返答する、ということを確実に約束した上でお願いしましょう。縁がなく購入に至らない場合にも、必ず連絡を入れましょう。これは礼儀です!
(2)いっそ見送る……迷うくらいなら買わない。一度購入について自分の中で白紙に戻す。この時点ではっきり欲しい車両のイメージができているなら、お店に伝えてそれに合った車両を業者オークションで探してもらう、という流れでもOK。ただしオークション(競り)なので、すぐに車両が手に入るとは限りません。辛抱強く待つこともいい車両に巡り会える秘訣かもしれません。
※業者オークション…バイク販売店が買い付け、売却を行なう競り市場
認定中古車も選択肢のひとつ
欲しい車両のメーカーがはっきりしている場合、認定中古車という選択肢もひとつです。認定中古車とは
4輪でいう「ディーラー」にあたるメーカーの看板を背負ったお店で、扱う車両は定められた点検項目にそって、点検整備をされた確かな品質の車両です。保証内容も一般的なショップで付く内容に比べて手厚いのも魅力的。また、メーカーによって保証内容は変わります。
※ディーラーとは…メーカーからメーカー車両販売権を与えられた、専用商材の継続的、優先的供給を受けられる特約を結んだ販売店。
[国産メーカー]
ホンダ…ホンダドリーム
ヤマハ…YSP
スズキ…スズキワールド
カワサキ…カワサキプラザ
[外国産車メーカー]
ハーレーダビッドソンジャパン、BMWモトラッドジャパン、トライアンフジャパン、ドゥカティジャパン
などがあります。
車両が決まったら、いよいよ購入(契約)です。購入時に必要なモノは次のページへ。