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超低金利でもアラフォーに財形年金をあえて勧める理由(2ページ目)

超低金利でほとんど定期預金に利息がつかない今こそ、あえて財形年金で積立を始めてみましょう。今始めておくと近い将来とても喜ぶことになるかもしれません。アラフォーが今始めるべき理由をお教えします

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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アラフォーなら、今からスタートしても早くない

今日のコラムのタイトルには「アラフォー」と書いていますが、家を買い終わったアラフォー世代であれば住宅財形を使う必要はないので、次は年金財形ということになりますし、それ以上にアラフォーは老後の備えをスタートすべき時期にきています。

老後のための貯金は退職金も含めて3000万円くらいを目標に据えて欲しいのですが、財形年金の上限である550万円は、3000万円の目標実現にとって柱のひとつとなります。

また、タイミングとしてもアラフォーの頃合いに老後の準備はスタートさせておきたいところです。50歳であわてて始めると残り10年で給与が120月分、ボーナスが20回しか積立チャンスがありません。毎月3万円で元本360万円、ボーナスごと7.5万円で150万円ですが、これはなかなか大変な積立です。

40歳でスタートできれば、240月の給与とボーナス40回がありますから、毎月1.3万円(240月で312万円)とボーナスごと5万円(40回で200万円)でほぼ同額が貯まります。住宅ローンや子どもの学費に追われることを思えば、毎月の負担が少ないほうがよく、ぐっと実現性が高まります。

40歳前後に老後の準備の必要性について気づくほうが、老後の準備は楽になるわけです。

手続きは会社内の案内をチェック

財形年金は会社員の資産形成を手伝う目的で導入されている制度なのですが、会社が実施していなければ利用したくても利用できない仕組みとなっています。また金融機関も会社ごとに決まっていることがほとんどです(複数社から選べることもあるが1社であることも多い)。

自分の働いている会社が財形年金をやっているかは、人事総務部等に聞いてみるか、イントラネット等の福利厚生ガイドをチェックしてみます。利用できる場合、申し込み時期や手続きの案内がされているはずです。

一般には、年に1~2回、財形利用の申し込み時期があって、利用開始申し込み、毎月の引き落とし額変更、ボーナス月の引き落とし額指定などを行います。

よくあるパターンでは、2~3月に募集されていて、4月からスタートできることが多いようです(あるいは4月に募集して5月からなど)。

アラフォー世代の皆さんは、2015年の春は財形の募集を見逃さないようにしてみてください。もちろん、随時スタート可能な会社であれば、今すぐ手続きをしてしまってもOKです。

ぜひ、来たるべき高金利のチャンスを逃さないようにしてください。低金利の今こそ、積立をスタートする好機なのです。
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