スズキのフラッグシップでギネス記録を持つバイク 隼

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隼 バイク フロントビュー


スズキ GSX1300Rハヤブサは1999年に茨城県谷田部町にある日本自動車研究所で最高速度312kmを記録し、当時のギネスブックにも世界最高速のバイクとして認定されました。

現在はバイクの世界最高速度記録はMTT タービン スーパーバイクが記録しています。同車は日本では規制の関係で走ることは出来ませんが、なんと価格は185万ドル。

2014年12月19日現在のドルレートで換算すると、2億2015万円。とてもじゃありませんが、手に入れることが出来る価格ではありません。
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隼 バイク フロントビュー2


スズキの隼は160万9200円。かつてギネスブックにも掲載された世界でもトップクラスの動力性能を持つバイクの値段としてはお安く感じてしまうのですが果たして実際に乗ってみるとどうなのか?

All Aboutのバイクガイドに就任してからスズキのバイクを紹介するのは一台目になりますがスズキからも広報車を借りてきっちり一週間試乗する機会を頂ける事になりました。

記念すべき一台目はスズキの担当者にお任せしていたのですが、やはりスズキのフラッグシップ 隼が選ばれました。

なお、隼は当初GSX1300R Hayabusaという車名で販売され、2001年以降騒音規制によって、国内での正規販売ができず逆輸入車扱いで販売されてきましたが途中からhayabusa1300の名前で販売されてきました。

今回試乗する隼は騒音規制が変更された事により2014年2月10日より国内向け仕様として販売されている車両です。国内仕様に関しては「隼」が正式名称となります。

それでは、今回も世界最高基準の動力性能を誇るバイク、スズキ 隼を一週間都内の通勤に使用してインプレッションをお届けします。

隼 曲がらない?

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隼 バイク サイドビュー


私はウェブで連載を持っているので記事を書く前にユーザーのブログやコメントを見ることがあります。グーグルの検索窓に隼と入れると「隼 バイク」「隼 中古」などの変換候補の他に「隼 曲がらない」という検索候補が表示されました。

実際に「隼 曲がらない」で検索してみると、確かに隼をうまく曲げることが出来なくてQ&Aサイトに書き込んでいる人がいるようです。さて、では実際に運転してみるとどうなのか?

まず跨ってみると以外にもシート高は低く足つきは良好です。ポジションはSS【スーパースポーツバイク】と同じぐらい前傾姿勢になり、慣れないうちは腰が痛くなるポジションですが、2、3日乗ればある程度は慣れます。

世界最高水準の動力性能からレポートしたい所ですが、「隼 曲がらない」と感じるユーザがいるのはなぜなのか?を先にお伝えしたいと思います。

隼はきちんと曲がる為の入力が必要


まず結論から言うと、曲がりたいだけ曲がる癖の無い感触なのですが、なぜ一部のユーザーが曲がらないと感じるのか?というと、きちんと曲がる為の入力をしないと曲がらないから。という一言に尽きると思います。

誤解を恐れずに大げさに言えば現在教習車として使われているNC750Sやその前に使われていたCB750は行きたい方向に顔を向けるだけで車体が倒れて曲がっていく感覚があります。

しかし、隼はしっかりと行きたい方向に荷重をかけなければ車体がうまく倒れません。大型自動二輪の免許を取得して初めて大型バイクを運転すると、どうしても緊張して運転がおっかなびっくりになりがちです。そうすると思い切った荷重移動が出来ずに「曲がらない」という感覚があるのだと思います。

実際には車体をしっかりと倒して曲がると癖もなく、旋回中も安定感があるので安心して走行することが出来ます。

シートからハンドルまでの距離が遠いのも一因


CBR600RRやGSX-R600などのスーパースポーツもハンドルをつかむと前傾姿勢になりますが、隼はこれらのスーパースポーツバイクと比べてもタンクが大きく前傾がきつい印象があります。

腕を突っ張ってしまうと曲がる際に力が入ってしまいバイクが曲がる動作を妨げてしまいます。

タンクに思い切ってお腹を乗せるような乗車姿勢にすると腕に余裕ができて曲がりやすくなるかもしれません。

それでも隼が曲がらないと感じるならサスペンションセッティング

隼の前後サスペンションには調整機構がついています。誤解を恐れずに言えば、サスペンションは柔らかいほうが曲がる際のきっかけが作りやすくなります。

隼の前後サスペンションは前後ともに予めスプリングを縮めておくプリロードがかかっており、バネが伸びきった状態にはなっていません。

そこでプリロードをかけないように設定する前後のサスペンションの感触は柔らかくなります。

隼のリアサスペンションは更に、伸びるときと縮むときのダンピング調整が備わっていますが、まずはプリロードを前後ともに抜いてみることをオススメします。

ちなみに隼の出荷時のプリロード調整状況は

リア:
設定長さ190mmでスプリング圧が最大となる
設定長さ200mmでスプリング圧が最小となる

標準位置195mm

フロント:
スプリングアジャスタに5本の溝が切ってある。
ポジション0でスプリング圧は最大になり、ポジション5で最小になる。

標準位置3-1/2

前後サスペンションが柔らかくなることで乗車時のシート高も若干低くなるので、私のように身長の低いライダーにも調整するのをオススメします。