ヤマハ ボルトはピュアリーボバー? なんぞや?

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ヤマハ BOLT


「アルティメイト・ピュアリー・ボバー」。ヤマハはこのコンセプトでボルトを開発したと発表しています。でも待てよ。ボバーとはなんぞや? と思ったユーザーもいるはず。ボバーとは、アメリカで流行したカスタム文化の一つで、余計な物を出来るだけ削ぎとるというコンセプトで作られた車両のことを言いますが、その定義は曖昧です。

リアサスペンションを配置しないリジットフレームであることを定義に掲げる人もいますし、人によって「余計な物」の定義が違うことが定義を曖昧にしている原因かもしれません。

前置きが長くなりましたが、実際にヤマハのボルトに目をやってみると、ワイルドなイメージの車両です。ヤマハのホームページやインターネット上に存在する様々なサイトで見るよりも、実際に見たボルトはもっとワイルドでメーカーの純正車両というよりは、カスタムショップがカスタムした車両に見えます。

見た目がこれだけ個性的で、リアのサスペンションがとても短いため、「乗った感じはどうなんだろう?」「きちんと動くのだろうか?」と乗る前から構えていました。では実際はどうなのか?今回もしっかりと1週間都内の通勤にボルトを使って試乗インプレッションをお届けします。なお、今回はリザーバータンク付きのサスペンションを装備したBOLT Rスペックをお借りしました。

ヤマハ ボルトのサスペンションの長さと乗り味は驚き

BOLT Rスペックはリザーバータンク付きサスペンション

BOLT Rスペックはリザーバータンク付きサスペンション


ホンダ・VT750Sや今回のヤマハ・ボルトは、ハーレーダビッドソンのスポーツスターに似ていると比喩されることがあります。以前VT750Sの試乗レポートを掲載しましたが、その際にスポーツスターのようなスタイルは日本の国土に合っているので、歓迎したいと紹介しました。

ボルトは車高や見た目、排気量を考えると、スポーツスターのラインナップの中でも最も人気のあるXL1200X フォーティーエイトに似ています。フォーティーエイトもノーマルなのにショップがカスタムしたような雰囲気が漂い、極端なローダウン車両のため、全体的なフォルムはボルトとよく似ています。フォーティーエイトのリアサスペンションは、スポーツスターシリーズの中でも最も短いものが装着されています。

XL1200X フォーティーエイトは試乗したことがありますが、サスペンションは非常に硬く、沈み込んだ後の突き上げも強烈なため、乗り心地を問われれば決してよい車両ではありません。ただし、そもそも国産車と、アメリカのバイクであるハーレーダビッドソンは前提条件が大きく違います。アメリカ人と日本人は体格が全く違います。つまり、想定されるライダーの体重が全く違うのです。また、走行する道もアメリカと日本では違うので、車両のセッティングがまるで違うのです。

ボルトに目をやると、フォーティーエイトのサスペンションと同じ程度か、むしろ短いサスペンションが装着されています。この長さで快適に乗れるバイクにするのは難しいんじゃないか?と思っていたのですが、予想を裏切る素晴らしい動きをします。

サスペンションの動きは、装着位置がスイングアームのどこについているかによって、サスペンションに掛かる負荷が変わります。負荷が変わることでサスペンションの動きに大きく影響します。フォーティーエイトのサスペンションの装着位置とボルトのサスペンションの装着位置は違うため、どちらのサスペンションが優れているか?という話は出来ませんが、ボルトの足回りはスタイルと機能性を両立させています。