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最近よく聞く「クラウドファンディング」ってなに?

最近、クラウドファンディングという言葉をよく耳にするようになりました。簡単に言う と、インターネットを通じてプロジェクトへの出資を募り、それに賛同した人が ネット決済で出資を行う仕組みです。筆者の出資者としての経験を交えながら、その概要と注意点などをご説明します。

傍島 康雄

執筆者:傍島 康雄

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2009年設立のKickstarter

2009年設立のKickstarter

最近、クラウドファンディングという言葉をよく耳にするようになりました。簡単に言うと、インターネットを通じてプロジェクトに出資してくれる人たちを募り、出資者はネット決済で気軽に出資を行うことができる仕組みです。

2008年設立のIndiegogo

2008年設立のIndiegogo

この手のサイトで有名なのは、2009年にアメリカで設立された『Kickstarter』と2008年に同じアメリカで設立された『Indiegogo』です。両方とも、音楽製作や映画製作、はたまたTシャツ作成や腕時計の製作、ガジェットやソフトウエアの開発など、さまざまな試みに対して資金調達の手段を提供しています。

たとえば、Kickstarterで出資を募り製品化されたプロジェクトで有名なのは、ディスプレイに電子ペーパーを使ったスマートウォッチ「Pebble」です。このプロジェクトは、過去最高額の10,266,845ドルもの資金を集めており、すばらしい滑り出しをしています。

出資を募る者から見たクラウドファンディング

KickstarterとIndiegogoは、アメリカのサービスですが、日本からも利用できます。
最近の成功例では、指輪型の入力デバイス「Ring」を開発するLogbar, Inc.です。この会社は、Kickstarterを使って880,998ドルもの出資金を集めています。

http://www.ashinari.com/photo_details.php?entryid=348943

何を始めるにもお金はないより、ある方がいい

クラウドファンディングを使うメリットは、自分たちのプロジェクトを多くの人たちに知ってもらえる機会になることです。たとえば、進行中のプロジェクトが話題になり、メジャーニュースサイトで取り上げられるようになれば、より多くの出資金が集まる可能性があります。お金はないよりもある方が、物事がスムーズに進むので、まったく新しいチャレンジを始める時はなおさらで良いでしょう。

クラウドファンディングではエンドユーザーから出資を募るので、ベンチャーキャピタルからの資金調達とは、違った意味で厳しい部分もあります。しかし、目的額の資金調達ができなければ、そのプロジェクトに魅力・需要がないことを知ることが出来ますし、早々に再度チャレンジする機会をつくることが可能になります。

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