「日本人の方から、よく、パリっぽいブーケをお願いしますという注文を受けるんですよ」と金本さん。それは一体どのようなものなのでしょうか?
パリ風ブーケとは?
大輪のバラにあわせ、小さいピンクのスカビオサを数輪ワイヤリングしてバランスのとれたブーケに
パリと東京、離れたところでブーケのイメージを共有するのは難しそうですが、どのようにされているのか聞いてみました。
「まずは、花嫁さんがイメージされているブーケの写真をいくつか送っていただきます。送られてくる写真は、花嫁さん自身がウェディングブーケに思い入れが強い方が多いので、枚数が多くなってしまいます。その中からベースでこだわっていらっしゃるところ、色合いなど、お互いのイメージを統一していきます。
たとえばアンティークローズといわれても想像しているカラーは違うので、写真で共有するのが一番ですね。よくお花の指定をされる方もいますが、前述したような理由でご希望に添えないケースも多いため、カラーや写真のイメージが大事になります。あとは身長、ヒールの高さ、ドレスの写真などを送っていただき、時間があれば挙式会場を実際に見に行って、ブーケを作ります。
予算が許せば試作品を作ることもありますよ。それまでに何度も何度もメールでやり取りしますし、東京に行くタイミングが合えば、必ずお目にかかって打ち合わせするようにしています」
メールのやりとりと打ち合わせで思い通りのシーンが実現
「私のお花の仕事で、幸せになってくれる人がいれば、これ以上の喜びはありません。だからお2人とはとことん話してイメージを共有して当日のお式を感動的に演出できるようにしたいです。」と金本さん。
自分のイメージをしっかり伝え、プロの目で似合うものを見立ててもらう…そんなコミュニケーションをしっかりすることが、型にはまったブーケではなく、世界で1つだけの自分らしいブーケに出会う秘訣のようです。
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Kumi Kanemoto
Face Book : https://www.facebook.com/ateliertigeparis.fleurs
Instagram : FCONCEPTPARIS
1998年より英国続きパリで花修業を開始、同時にソルボンヌ大文明講座でフランス語を学ぶ。ヨーロッパ(英国)花国家資格取得者。パリの一流フローリス ト、エリック・ショウバン氏、ステファン・シャペル氏、ヴェルチュムから直々に花の英才教育を受ける。彼らの元で高級メゾンの花装飾、三ツ星レストラン、 各業界著名人へのデコチームに参加。
パリ6区に「アトリエティージュ」を開き、現在は日本とパリを行き来しつつ、フラワーアーティストとして活躍する傍ら、お花のレッスンやフラワー雑誌を通し、パリのフローリストを日本に紹介している。
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◆アトリエティージュ
アトリエティージュ
ブーケを含めたウェディングデコレーションのオーダーは、フランスだけでなく、日本で行うウェディングでも受け付けている。
◆ラフェリシテパリ
パリでの海外ウェディング経験が豊富なベテランの女性たちがチームを組んで新しいウェディング会社が2014夏からスタートしました。そのプロジェクトのデザイナーとして、金本さんも参加。エキスパート集団の全く新しい形の海外ウェディングを提案しています。