企業経営のノウハウ

絶対に軌道にのせる!店舗経営の目標の立て方

人は目標があって初めて達成感を得られるといいます。実は店舗も同じなのです。実働は人なのですが、店舗としての目標を設定するとしないとでは、不思議と結果が変わってきます。お金の流れ以外での目標設定にスポットを当ててご案内いたします。

執筆者:植竹 剛

目標を立てる意味

目標をたてよう

しっかりと目標をたてよう

「この目標があるから、私はがんばれる」ということは多いと思います。また、何のために努力してきたのか分からなくなってしまったというスランプの時期にも目標の設定は有効です。加えれば、目的や目標があるからこそ今の状態がスランプであったり、好調であったりということが認識できるのです。目標を作らずにいると、いつの間にか経営危機になっていた、という状況を生みかねません。予防の観点でも目標は立てるべきですね。

本題に戻します。店舗経営を始めるにあたり、店舗の目標つまり、いろいろな計画を立てましょう。売上や利益、お客様の満足度、清潔感、設備機器の正常稼働とたくさんあります。そして、経営を続けるにつれて実績がでてきます。売上は月間で目標100万円に対して110万円だった、利益は10万円の計画よりも10万円多い20万円だった。ご来店の頻度が平均して1.2回増、修理対応した設備は一ヶ所だった、という差異がでます。つまり、目標が「基準」となっていくわけです。

月単位だけではなく、週や日、時間帯、というのが目標単位です。もちろん四半期、半期、一年(通期)もそう。

大切なことは計画に対しての実績であり、その差異そしてその差異分析をすることです。どうしてプラスだったのだろうか、どうしてマイナスだったのだろうか、と考えることです。

考え抜いたことを次の機会で修正や改善していきます。お客様の満足度は向上し、売上や利益に反映されてくるはずです。さらに、日々の出来事や気づき、考え方、改善点を記録として残しておくことも大切ですね。なぜならば、記録をしておくことで昨年月の実績確認ができ、結果として攻めるか、守るか、維持で良しとするかの見極められるからです。


管理会計のすすめ

グラフの写真

しっかり記録して検証しましょう!

会計とはいっても、前半は文書であるのが特徴です。プロセスをマネジメントするというと少し難しい言葉になってしまいますが、要はどのような考えでどのように計画を立てて実行した結果がどうだったということを一目で見られるようにしようというものです。

管理会計の内容は広い分野に渡ります。売れる商品は何か、どのように売るかから始まって店舗の基礎となる人材教育まで隅々まで見渡せるようにしておきます。

文書をパソコンに打ったり、紙に書いたりしている暇がない、という方は録音しておくことでも大丈夫です。最近は携帯電話やスマートフォンでも録音機能が付いていますので活用してみてくださいしかし、計画数値だけは必ずパソコンや紙で表現するようにしましょう。


なぜ管理会計なのか

管理会計の特徴は、トータルで考えられることです。つまりは全体を俯瞰することができます。これは穴をなくすという効果があります。顧客マーケット動向などの現状を認識したうえで、誰に何をどのように売るかを考えるかを考える仕組みになっていますので、考える順番や組み立てが論理的で矛盾がありません。

そして内容を具体的に表現するので、具体的に結果の検証ができます。連動して次年度計画が立てやすいこともメリットです。店舗の経営はずっと続いていきます。問題や壁に当たってしまったとき、過去を正確に振り返ることができることで、結果的にスランプから脱出できた事例もたくさんあります。

また、2店舗目などの出店チャンスが到来したとき、融資や資金調達に対して有利に交渉をすることができることも欠かせない要素です。資料を一から作成する手間を省けることも大きな特長です。


定性目標と定量目標

定性目標はプロセスの具体化、定量目標は結果と目標再設定の時の目安として活用することができます。内容をかみ砕くことで雇用しているアルバイトさんにも伝達する手段になります。コミュニケーションのツールとしても良いですね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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