宴会での乾杯

お酒のおいしいこの季節。つい食べ過ぎてしまった、という人も多いはず。疲れた胃を少し休めてあげましょう!

辛い胃の痛み。その原因は大きく分けて2つある!

胃もたれ、胸焼け等、食べ過ぎた後は毎回「こんなことになるなら次は食べ過ぎないぞ!」と心に誓うものの、同じことを繰り返してしまう人も多いと思います。

もちろん、最初から食べ過ぎないということが、一番の対処法ではありますが、食べすぎた後に言い出しても後の祭り。この辛い痛みの対処法について考えてみましょう。

まずは、食べ過ぎがなぜ胃もたれ・胸焼けを引き起こすかについて、お話します。メカニズムは大きく分けて2つあります。

  1. 食道と胃をつなぐ部分にある「下部食道括約部」と呼ばれる巾着の口のような部分があります。暴飲暴食によって、この部分が疲れてしまうと、胃の辺りがムカムカしたり胃もたれを感じたりします(逆流性食道炎)
  2. 胃酸は塩酸を含む強い酸性を示す消化液です。基本的に、胃の内側の粘膜は胃酸に対応できるつくりになっていますが、胃の疲れが溜まると胃の内壁も胃酸に耐えられなくなってしまいます(胃・十二指腸潰瘍)

この2つの原因が重なって、胃もたれや胸焼けの原因となります。

痛みが激しい……胃もたれ、胸焼けの緊急時の対処法

痛みが激しい間は、基本的には安静にしていることをオススメします。その時、絶対に横にならないようにしてください。横になると胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。少し楽になったら胃から下腹部をやさしく「の」の字を描くようにマッサージしてみましょう。

そして、しばらくは寝る前の食事は避け、「脂肪分」の少ない食事を心がけるようにします。

また、「食物繊維」も食べ過ぎないようにしましょう。胃に長時間とどまるため、空腹を紛らわせるのに効果的なのでメタボリックシンドローム予防のためにはとても役に立ちますが、その分、胃には負担がかかってしまうのです。

見逃していませんか? 重症の胃の痛み

胃もたれや胸焼けは、ひどい激痛があっても楽になった後はその痛みのことを忘れたことにしてしまったり、多少の痛みなら「これくらい大丈夫」と病院へ行かずにガマンしてしまうことも多いものです。

大日本住友製薬のホームページに「消化管健康自己チェック」が掲載されています。こちらの自己チェックなども併用して、少しでもおかしいなと思ったら、安易に「大丈夫」と自己判断をせず、受診することをおすすめします。

胃が痛い!そんな時に食べたいメニュー

「胃が痛い……。でも明日は仕事だから、何か食べておきたい!」そんなこともあると思います。そんなときには消化のよい食べ物を食べるようにしましょう。お粥の卵とじ、月見うどん(そばでもOKです)などがオススメです。

逆に避けたいメニューとしては、天ぷら、コロッケ等の揚げ物、ステーキ、焼肉などの油っこい食べ物、坦々麺や麻婆豆腐のような唐辛子やしょうがなどの刺激の強い香辛料が多く入っている料理、コーヒーや渋めのお茶などのカフェインが多く入った飲み物は胃に負担がかかりやすくなります。


胃もたれを再発させないために……

胃もたれは喉元を過ぎれば痛みを忘れてしまいがちではありますが、再発させないために、日ごろから気をつけておくとよい7つの習慣をまとめておきます。

  1. タバコはNG
    タバコは胃の粘膜を守る働きを阻害します。血行障害も引き起こすのでNGです
  2. 過度の飲酒
    アルコールも胃を荒らしてしまいます。お酒はほどほどに
  3. 朝食を食べ、規則正しく食事を食べる
    朝から食べられないという声も多く聞きますが、空腹のまま長時間過ごすと胃酸が出すぎてしまい、胸焼けを起こしやすくなります。また、食事時間の前には胃は胃酸を出して待っています。それなのに食事の時間がまちまちになってしまうと、胃はいつ胃酸を用意してよいのか分からなくなります。そうなると、胃に何も入っていないタイミングで胃酸を用意してしまい、胃が荒れてしまうということになります
  4. 刺激物を避ける
    コーヒーやお茶等のカフェインを多く含む飲み物や、唐辛子等は刺激が強く胃に負担がかかりますので控えめに
  5. よく眠る
    睡眠不足で夜中に胃酸の分泌が促進されることがあります。睡眠不足がストレスにもつながりますから、ぜひ眠るようにしましょう
  6. 定期的に運動する
    運動は血行を促し、消化管の動きを活発にします。さらにストレス発散にも効果的です
  7. ストレス発散を心がける
    休養や運動を含めて、ゆとりのあるライフスタイルを心がけましょう

以上、7点の根底にあるものは「ストレスをためないこと」という一言に尽きるように思います。タバコやアルコールなど体に負担のかかるストレス解消法ではなく、運動する・読書をする・映画を見る等など……、趣味を持つことも大切です。

もちろん、「食べ過ぎない」という強い意志を持つことができれば、それが一番の予防策になりますので、まずはできる範囲からで結構です。「食べすぎ」に注意をしてください。

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