キヤノンのデジカメ ― 王者の貫禄!
デジタル一眼レフだけでなくコンパクトデジカメにおいても、キヤノンはまさに王者です。PowerShotとIXYは常に現行機種だけで15~18機種前後をラインナップされています。1万円代前半の廉価版から7万円台の高級機まで、薄型デジカメから30倍超の高倍率ズームまでと水も漏らさぬフルラインナップが揃えられているのです。あまりにも多彩なラインナップが揃えられており、特徴を挙げることが難しいことが特徴とすらいえるほど。
IXY 3はなによりもその卓越したデザインに注目が集まりました。
『IXY』というのはスペックなどではなく、基本的にはその外観を指すブランド名なのです。
微妙に機能導入が遅いこともあるものの……
機能的に見るとキヤノンのデジタルカメラは先進の機能を搭載するのが比較的遅め。たとえばコンパクトデジタルカメラに手ぶれ補正機構を搭載するのは最後発でしたし、カラーバリエーションの投入もかなり消極的でした。また、メジャーメーカーとしては唯一、内蔵メモリを搭載することを拒んでいるメーカーでもあります。
しかし、それらの機能を投入する際には一気呵成に、また優秀な機能を持ったものを搭載するのもまたキヤノンの特徴であるのです。
たとえば顔認識機能を搭載すること自体は遅かったのですが、機能を比較したときに完成度の高かった顔認識のシステムはキヤノンのそれというようなこともありました。
必要としている機能が搭載されているのであれば、キヤノンのデジタルカメラは候補として検討するに値するものが多いのも事実です。「とりあえずキヤノン」という選択は決して間違いではないでしょう。
おすすめはIXY 1 / PowerShot G1 X
ラインナップの豊富さゆえにキヤノンからおすすめのデジタルカメラを1機種だけ選ぶということは難しく、2機種を選択しました。まず、1機種目はWi-FiでスマートフォンやPCと画像を共有することのできるIXY 1。小さなボディに12倍ズームレンズを搭載しているのも魅力です。Wi-Fiによる共有が必要なければ優れたデザインのIXY 3(レビュー)もいいでしょう。もう1機種のPowerShot G1 Xはミラーレスデジタル一眼カメラと同等の画質を誇るコンパクトデジタルカメラとなります。レンズ交換はできませんが、そこにさえ目をつむればそこそこ小型で相当な高画質が入手できます。そのいかついフォルムはユーザーを選ぶと思いますが、カメラにおいて本道である「高画質」を手にしたいのであればこれ以上のコンパクト(?)デジカメはありません。
【関連サイト】
・キヤノン コンパクトデジタルカメラ