ボーナス1000円、1万円からの預け先。高金利ベスト10
ボーナスでのツケ払いはやめ年間で使う特別支出は別口座で管理
今年の冬のボーナスは、第一生命経済研究所の予測では、平均で37万4000円と前年比1.9%増と、夏のボーナスに続き、前年比UPしています。ボーナスがないフリーランスになって10年以上経つ筆者からすると、いくらであってもボーナスがもらえるのはうらやましい限りです。しかし、ボーナスがなければないで、年間の支出を月に均して生活のベースを作ることになるので、かえって月による変動が少なくできるというメリットもあります。年間でまとまってでていく税金や年払いの保険料は、あらかじめ別立てで用意しておくなど、ボーナスに頼らない家計管理をしなければならないからです。
サラリーマンの場合、ほとんどの人がボーナスを家計の中に組み込んで、予算を立てていることでしょう。年末年始の帰省費、海外旅行、家電・家具などの買い物、住宅ローンの返済etc. ボーナスが出る前からお金の使い道の割り振りが終わっている、という人も少なくありません。
お金が貯められないと言う人の多くは、ボーナス払いの買い物代金や、毎月の生活費の赤字補てんに充てるなど、ボーナスがツケ払い資金になりがちです。この冬のボーナスも、ツケ払いに回ってしまう人は、今回までは仕方がありません。先送りせず、ボーナスでしっかり清算してしまいましょう。
しかし、ボーナスが右から左へ流れて終わりでは、せっかくのボーナスの喜びも半減してしまいます。ボーナスが出たら、貯蓄グセを付けるいい機会だと思って、1万円だけでも、いつもの普通預金口座から別の銀行の口座にお金を移してください。あらたな貯蓄用の口座ができることで、これまでのお金の使い方や流れを断ち切ることができるようになります。
ツケ払いをしてしまう人はボーナスをあてにしているのですが、支給額の変動が大きいボーナスに頼るのはリスクが大きいのです。頼みの綱がなくなったときに、それこそ借金が残るという結果になりかねません。毎月の支出からまかなえないまとまった支出に関しては、毎月の給料から、1万円などと決まった額を、新たな貯蓄用口座に移し替え、毎月の生活費とは別に用意することを心がけましょう。
少額から利用できるオトクなネット定期
ボーナス時期になると、銀行や証券会社でさまざまなキャンペーンを実施します。このなかから始めやすい金融機関を選んで、1万円でもいいので、ボーナス貯蓄を実行しましょう。残念ながら、有利な金利キャンペーンを実施するものは、預入金額が100万円以上などと、ある程度まとまった金額が必要なものが多いのですが、貯められない人は、少額でも預けられる金融機関を選んで、スタートさせることが大事。少額で利用できるオトクなネット定期をご紹介しましょう。
メガバンクの1年もの定期預金金利が0.025%であることを考えると、上記の銀行の金利は最低でも4倍、最高14倍も違うのです。なんとなくボーナスから貯蓄するのではなく、貯蓄のスタートからこうした高金利のネット定期を使うほうが、ぐっと貯蓄意識が高まるはずです。
上記のなかで、住信SBI銀行とソニー銀行の金利は若干見劣りがしますが、両行は毎月決まった額を指定の銀行口座から振替ができるサービスがあります。ボーナスでまとまった金額を貯蓄できなくても、これを機に、毎月一定額を振り替えて積み立て定期にしていくことが可能です。
また、ジャパンネット銀行のキャンペーンは30万円以上から。円定期預金(3カ月以上)に新規に1口30万円以上の預け入れで、抽選で10名に現金3万円プレゼントというものです(2015年1月16日まで)。
地銀のネット支店は常時好金利
地方銀行ではユニークな名称のインターネット支店があります。通常、地方銀行で口座開設をするには、その地域在住・在勤でなくてはなりません。しかしインターネット支店は、全国どこにいても口座開設することができます。入出金は提携銀行やコンビニATMが使えるので、それほど不便を感じることはないでしょう。下記に紹介する地銀のネット支店は、常時スペシャルな金利を提示しています。ただし、募集金額が設定されているため、枠がいっぱいになると預け入れることはできません(それでも、いつも募集しているので、あまり気にする必要はないでしょう)。
いずれも、1万円以上100万円まで、1万円以上、10万円以上と比較的少額から預け入れができるので、利用価値は高いと言えます。ただし、毎回、振替やATMで入金しないといけないので、貯蓄をし忘れる、自分はマメじゃない、という人には不向きです。
逆に、ボーナスからの貯蓄を、あえて地銀のネット支店に預けることができれば、マメじゃない人は手を付けずにいられますから、確実にお金を貯めることができるかもしれませんね。
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