マクロ予測ではボーナスは約10年振りの高い伸び
やや古いデータですが、第一生命経済研究所が2014年11月6日に発表したレポートによれば、2014年の冬のボースの平均支給額は、従業員1人あたり約37万4000円。大手企業だけを見ると71万円になる見込みです。対前年比では1.9%増え、冬のボーナスとしては2004年以来の高い伸びになる予想です。雇用情勢が改善していることを受けて、支給額だけではなくボーナス支給の対象者数も増加すると見込まれ、対前年比で2.8%増え、3939万人に支給される見込みとのことです。
マクロ的なデータを見れば、冬のボーナス支給は良好と言えるのかもしれませんが、業種、企業規模、地域性によって実際のボーナス支給額はまちまち。日本全体が冬のボーナスの視界良好とは言えそうにありません。
一方、冬のキャンペーン金利を取り巻く環境を見てみると、残念ながら視界良好とは言えません。世界的に長期金利は低下傾向にあったところに、日本銀行による追加緩和が2014年10月31日に行われたため、長期金利の低下が加速した感があり、かつ歴史的な低水準まで低下してしまったのです。
長期金利の水準から考えれば、2014年夏のボーナスキャンペーンよりも厳しい状況、言い換えれば好金利が期待しにくい状況なのです。各銀行の金利状況を見ていくことにしましょう。
1年物0.30%の金利が高水準
ご紹介するのは、2014年冬のボーナスキャンペーン(特別金利)を調べたのは12月3日現在で行っている主な金融機関です。今回はインターネット専業銀行中心です。ソニー銀行の冬の特別企画は、2015年2月28日まで。6ヵ月物、1年物の定期預金、積立定期預金の金利が0.20%になります。さらに、同期間中に他の金融機関からソニー銀行の普通預金口座へ一度に100万円以上を振込み、対象期間中の6ヵ月または1年の定期預金残高合計の増加額が100万円以上であれば、増加額に応じて500円~5万円の現金プレゼントがあります。
楽天銀行は、2015年1月31 日まで1 年物0.30 %、5 年物0.35 %としています。最低預入金額は1000 円からで、預入金額にかかわらず同金利が適用されることになります。
オリックス銀行はボーナスキャンペーンではありませんが、2014年12月31日まで「eダイレクト定期預金現金1500円プレゼント」キャンペーンを行っています。eダイレクト普通預金を新規開設し、eダイレクト定期預金を100万円以上預け入れた場合、もれなく1500円の現金がもらえるものです。eダイレクト定期預金の金利は、6ヵ月物0.25 %、1年物0.27%、2年物0.35%、3年物、5年物は0.40%です。
イオン銀行は、イオンカードセレクト会員限定になりますが、冬の特別金利定期預金を2015年1月31 日まで扱っています。金利は1年物0.30%、2年、3年、5年がそれぞれ0.35%です。イオン銀行のATM、インターネットバンキングからでも預け入れは可能です。
セブン銀行は、冬の特別金利キャンペーンを2015年2月1日まで行っています。6ヵ月物0.20%、1年物、2年物、3年物は0.28%、5年物0.30%となっています。ジャパンネット銀行のボーナスキャンペーンは抽選なので割愛させていただきます。また、住信SBIネット銀行はまだキャンペーンを行っていません。
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