アール・デコの館、新館が加わりパワーアップ
東京都庭園美術館(白金台):リニューアルオープン
約3年にわたって休館していた東京都庭園美術館が、大規模な改修工事を完了。新しく建設された新館とともにリニューアルオープンしました!東京都庭園美術館の本館は、もともとはアール・デコの意匠を随所に感じ取れる邸宅。今回のリニューアルでは、1933年に建設された当時の資料をもとに、殿下居間の壁紙の復原や外壁の塗替えなど、さらに美術館のシンボルのひとつでもあるアンリ・ラパンによるセーヴル製屋内噴水器(香水塔)の修復も行われています。
12月25日(木)まで開催されている企画展「アーキテクツ/1933/Shirokane 」はこの本館の魅力を堪能できる展覧会。平日に限っては写真撮影も可能です。
さらに嬉しいのは新館の増設。世界的に知られる現代美術家、杉本博司をアドバイザーに迎えた新しい建物には、今後いろいろな企画が検討されているホワイト・キューブの展示スペースのほか、カフェやショップが並びます。
また、本館から新館へ移るアプローチには三保谷硝子製の美しいガラスが使われています。この空間は、天気や季節によって表情を変えていく、うっとりするような空間。本館のエントランスでゲストを迎えるルネ・ラリックによるガラスレリーフとともに、新しいシンボルとなりそう。
こけら落としの展覧会は、豊島美術館の作品《母型》などで知られる「内藤礼 信の感情」。新館ギャラリーだけでなく、本館にも彼女の作品がさりげなく展示されています。とても小さな、けれども見る人を強く惹きつける作品と重厚な建物との組み合わせをご堪能あれ。
■展覧会DATA
会場:東京都庭園美術館
開館時間: 10:00~18:00
休館日:毎月第2・第4水曜日、年末年始
※2014年度は、2014年12月26日(金) ~ 2015年1月16日(金)休館
※祝日の場合は開館、翌日休館
Web: http://www.teien-art-museum.ne.jp/
以上、12月のオススメ展覧会でした! 年末年始はお休みに入る美術館が多いので、訪問の際は事前に情報をチェックしておきましょう!