エアコンとストーブどちらが暖房費節約になる?
暖房費の節約
冬が近づいてくるとガイドも暖房費節約の取材が多くなります。その中で必ずと言っていいほど聞かれることが、「エアコンとストーブはどちらが暖房費の節約になりますか?」「石油ファンヒーターとこたつはどちらが暖房費の節約になりますか?」「暖房器具のコストはどれが一番安くつきますか?」等、暖房器具のコスト比較に関する質問です。
マスコミの場合は短時間、もしくは少ないスペースで情報を出さなければならないので、「答えはコレ!」というものがないと人目をひくことができないから、暖房器具を比較してひとつの答えを求められるのも致し方ないのですが、正確にお答えするのであれば、「万人に共通するこれに対するお答えはありません」。
どの暖房器具に関しても、その年式やサイズによってコストは違ってきますし、ご家庭によって床に座っているのか、椅子に座っているのかでも違いますし、部屋の中で人がいる場所が固まっているのか、部屋全体になるのかによっても必要とされる暖房器具が変わってきます。
どこかの家庭に行って、その家で使用している暖房器具の年式などを確認し、また家族全員の生活スタイルを確認して、ようやく「この家ではこの暖房器具を使うのがいちばん暖房費の節約になります」とお答えできることでしょう。
だから、暖房器具のコスト比較が出ていたとしてもそれを鵜呑みにして自分の家にも共通するとは思わずに、まずは自分の家の暖房器具と生活スタイルをチェックしてみましょう。
<目次>
暖房費の節約を考えるためのチェックポイント
・部屋の広範囲を暖める必要があるのか、狭い範囲でいいのか例えば広いリビングキッチンで人がいる場所が点在している場合、一つのストーブで暖めるのは非効率的でしょう。床暖房やエアコンのほうが暖房費を節約できる可能性が高くなります。「節約できる可能性がある」としているのは、これは前述のとおり、使っている暖房器具の年式によっても変わってくるからです。
・自分の家で使っている暖房器具は1時間あたりどれくらいのコストがかかっているのか
電気を使用する暖房器具であれば、エコワットをのような1時間あたりの電気代を計測してくれる機器をつけてみるか、カタログの消費電力から計算してみるのもよいでしょう。
また古いエアコンを使用している場合であれば、新しいエアコンとの電気代の比較をしてみるのもよいでしょう。省エネ製品買い替えナビゲーション「しんきゅうさん」では、今使っているエアコンと、新しいエアコンの電気代の比較をすることができます。
今ある状況で最大限の暖房費の節約を考える
いくら電気代の安いエアコンで暖房していたとしても、室内でTシャツ姿で過ごしているというのは無駄遣いだということは簡単にわかることでしょう。しかしこれに似た状況というのは多くの家庭でおこっています。今ある環境の中で、最大限に暖房費を節約して生活することをまず考えるべきでしょう。発熱素材の衣類など暖かい格好をする
ダウンのベストなら家事をするときも邪魔にならない
座ってテレビを観ているときやデスクで仕事をしている状況であれば、ロングのダウンジャケットでも良いですし、家事をするなど動いている場合はダウンのベストもおすすめです。
外からと床からの冷気をカットする
寒さは窓や床から伝わってきます。窓ガラスから冷気が伝わってこないようにするために・窓ガラスに断熱シートを貼る
・カーテンは床につく長さにして冷気が入ってこないようにする
・雨戸のある家は日が落ちる前に閉める
・カーペットやこたつの敷布団の下にダンボールや断熱シートを敷く
こたつやカーペットの下にダンボール等を敷くことで床からの冷気をカットできる
扇風機やサーキュレーターとの併用も考える
暖気は上にのぼります。そのため暖房器具を使っていても天井近くが暖かく人がいる床付近は冷えているということもあり、その場合は扇風機の角度を上に向け天井に風を送ることで暖気を下ろすことができます。またエアコンの暖気が噴き出している方向と、室内で人がいる場所が違う場合なども扇風機の風を使って暖気を人のいるあたりにまわすようにしましょう。扇風機は暖房器具のように熱を生み出したりするものではなく、回転して風を送り出しているものなので消費電力は少なく、併用しても結果的に暖房費の節約になるケースが多いのです。
羽毛布団は2番目に
寝るときに使っている羽毛布団をいちばん上にかけていると勿体無いです。羽毛布団は人からでた熱を羽毛の中に貯めこんでくれます。そのため羽毛布団の上にさらに一枚タオルケットや毛布をかけることで、その熱が逃げにくくなるのです。湯たんぽを効果的に使って暖房費の節約につなげる
湯たんぽは翌日の暖房グッズとしても使える
そもそも昔ながらの金属製の湯たんぽは毎回お湯を入れ替えるのではなく、ストーブの上やコンロの直火に置いて使うときに暖めることができるようになっています。
(直火で温めた場合は当然ながら湯たんぽが熱くなっていますので取り扱いに注意が必要です)
湯たんぽはお使いになった方であればご存じかと思いますが、保温効果が長く続きます。ガイドも夜布団の中で使い、翌朝こたつの中に湯たんぽを入れてこたつの電源をいれずに使ったり、椅子に座っている場合は腰の部分に置いたりして使用しています。翌日までも十分暖かい温度を保っています。またお湯を掃除や洗濯に使うのもよいでしょう。
湯たんぽの使い方や保温能力に関しては【湯たんぽの驚きの保温力と節約になる使い方】をご覧ください。
このように今ある暖房器具でも使い方によってまだまだ暖房費を節約することも可能なのです。
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