象印の圧力鍋は初心者でも安心して使えるのが魅力!
圧力鍋は便利なのはわかっているけれど、火加減や加圧や減圧をする時の蒸気音が苦手で使いこなせないという人が多いのも事実です。この圧力IHなべなら、そのようなストレスは全くなく、スイッチを入れたら出来上がるまでは一切ノータッチ。かつ、調理が終了すれば、普通にふたを開けるだけで、全く怖いと感じることはありません。今まで圧力鍋が苦手だった人にもおすすめの製品です。
マイコン搭載ですべてお任せ!が最大のメリット
圧力IH炊飯器で培った技術をもとに、圧力とIHの力で調理する新しい調理家電。熱源をIHにすることで微妙な温度調節を可能にしたのも業界初。1.2気圧の「可変圧力」「一定圧力」を搭載し、それぞれの料理に適した圧力を使い分けるのも特徴です。た、マイコン搭載のため、火加減の調整や吹きこぼれの心配が無いのが電気ならではのメリット。全て鍋がコントロールしてくれるため、調理中ずっと鍋の側にいなくても大丈夫ですし、加熱途中でかき混ぜる必要がないことなど”ほったらかし料理”ができるのが最大の魅力と言えるでしょう!象印の圧力鍋おすすめポイント1.味がしみ込む「可変圧力」
温度が冷めることで具材に味がしみ込むことに着目し、1.2気圧(105℃)から1.0気圧(100℃)に減圧することを繰り返すことで味が染み込みやすくなるモード。さらに減圧した時に、だし汁が鍋の中で吹き上がりしっかり対流するため、少ないだし汁でもしっかり食材全体に行き渡るとのこと。ぶり大根や豚の角煮などにおすすめのモードです。試した料理は「いわしのしょうが煮」。下処理した「いわし」と、しょうが・調味料を加え【可変圧力・15分】に設定したら、スタートボタンを押すだけ。調理終了のメロディが鳴ればできあがりです!できあがった「いわし煮」は、加熱時間15分とは思えないほどしっかり味がしみていました。レシピによると、骨までホロホロで食べられる状態にしたい場合は【一定圧力・2時間】で加熱するとのこと。仕上がりに応じて選べるのも便利ですね。
象印の圧力鍋おすすめポイント2.煮崩れしにくい「一定圧力」
1.2気圧の加圧で一定時間調理するモード。可変圧力のような対流が起きないため、具材が煮崩れしにくくなっています。ガスコンロの圧力鍋が1.3気圧程度なのに対し、やや低い圧力ではありますが、やさしい圧力で煮込むことで、中まで味がしみ込むとのこと。肉じゃが・シチューなどに最適です。次は、鶏もも肉を使ったカレーにトライ。市販のカレールーを使わず、しょうが・にんにく・カレー粉・トマトの水煮・バターなどを投入。ガラムマサラがなかったので、カレーのミックス粉で代用するなど多少のアレンジはしましたが、ほぼレシピ通りに調味料を入れたら【一定圧力・20分】で加熱開始。圧力調理終了後、いったん取り消しキーを押して蓋を開け、牛乳・バターを追加し、今度は【適温100℃・10分加熱】を追加して完成。
できあがったカレーは、鶏肉はとても柔らかくジューシーで、なかなか本格的な香りと味がし、食欲をそそります!こんな本格的なカレーが家庭でも作れると、料理の腕が上がった気になります(笑)今回作ったカレーの味はマイルド系だったので、好みによっては辛味を追加すると良さそうです。
象印の圧力鍋おすすめポイント3.炊飯から麺茹でまでできる「自動調理」
白米・玄米・おこわ・パン発酵・麺ゆでができモード。つくりたい調理を選べば、自動で完成します。炊飯器と同じ姿形なので、ご飯を炊くのは当然得意のはず。ということで、まずはご飯を試してみました。今回は、山菜と油揚げをいれて「炊き込みご飯」にしてみました。内なべに米を入れたら水位目盛りに合わせて水をいれて水土押せばOK! 炊飯時間は約60分。しっかり炊けました!それもそのはず、象印の得意分野である圧力炊飯と一緒の仕組みなので、美味しく炊けないはずはありません。しかし、象印の上位モデルの炊飯器に比べると、その炊き上がりはさすがに勝てません。ご飯には並々ならぬ思い入れがある人は、ぜひ炊飯器は別で購入することをご検討ください。
またこの鍋、炊飯後の保温はできません。料理が保温できてしまうと、長時間放置した時に腐敗してしまうなどのリスクを考えると、調理がメインの鍋に保温機能がないのは納得できるのですが、この鍋で炊飯も料理も…と思って購入した人には少々不満が残るかもしれません。炊飯モードの時だけでも保温ができるようになっていると、より便利なはず。ぜひ、次のモデルで検討してください!
続きまして「麺」モード。内なべにお水を入れ自動調理の「麺」を選び、所定の茹で時間を設定してスタートボタンを押すと、沸騰中のサインが点滅してお湯を沸かしはじめます。鍋が沸騰するとお知らせサインが鳴るので、蓋を開けて麺を投入。鍋の大きさに対して麺が長いためちょっと入れにくいのは事実ですが、これは普通の鍋でも同じこと。しばらく押し込んでいる内に、沸騰したお湯に浸かっている部分からしんなりして、じきに鍋の中に収まりました。そして、再び蓋をして放置!あとは茹で上がるのを待つだけ。
麺を茹でるのは簡単なことですが、吹きこぼれないために火加減をしなくてはならず、鍋のそばから離れられないため意外と手間がかかるものです。吹きこぼれることなく自動で麺が茹でられるこの「麺」モードは、今までの電気鍋には無かった新しい試みと言えるでしょう。これは、意外と便利な機能でした!
この他にも、40℃から100℃まで10℃刻みで温度設定ができる「温度調理」もあり、圧力を使わずじっくり煮込むスロークッカーのような使い方もできます。また、塩麹や味噌などの調味料もレシピブックに掲載されていますので、幅広い料理が楽しめそうです。
お手入れしなくてはならないパーツはやや多め
最後はお手入れについてです。炊飯器のように、本体ふたの裏側に内ふたが3重になっている構造です。圧力をかけるために必要な構造なので仕方ないのですが、パーツはやや多めになっています。さらに蒸気口のカートリッジ・つゆ受けなど含め、調理後はすべて取り外して洗う必要がありますので、がんばりましょう!時短ではなく「時間の有効利用ができる調理鍋」というのが正解
スタートボタンを押してしまえば、鍋のそばに居なくてもおいしい料理が完成するのは、非常に便利。圧力鍋なのに、ほぼ炊飯器感覚で使えるのもこの製品の大きな長所だと感じました。しかし、決して短時間でなんでもできる魔法鍋ということではありません。仮に「圧力鍋=時短調理」と思っていると、ちょっと違うと感じるでしょう。というのも、レシピに【加圧時間・20分】と書いてあるのは、トータルの調理時間ではなく、鍋の内部が沸騰してから圧力がかかってからの「調理時間」で、加圧調理が始まるまで、液晶画面には「沸騰中」と表示され、分数はカウントダウンされません。今回いくつかの料理を試してみましたが、どれもカウントダウンが始まるのは15~20分後。なので、加圧時間にこの分数を追加した時間が「トータルの調理時間」ということになるので、大半のメニューが30分から60分程度の時間が必要となり、決して短い時間でちゃちゃと♪という感じではありません。どちらかと言えば、手の混んだ料理を手軽に作れるという方がしっくりる家電です。
とはいえ、加熱中は手が空くので、おかずをもう一品作ったり、テーブルセティングをすることができますので、食事の支度時間が短くなるのは間違いありません。まさに「効率よく手作り料理したい!」という人には最適なアイテムといえるでしょう。このような特性を正しく理解して、使いこなしてみて欲しいと思います!
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