正しい水分量とは

身体に必要な水分量

身体に必要な水分量

身体と水の関係とは?」では身体と水の割合についてお話ししましたが、では1日に摂取する必要がある正しい水分量というのはどれぐらいの量なのでしょうか。

これも実は個人差があります。最初からこう言ってしまうと、なんだ、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、もちろん目安となる量はあります。

 

水分バランス

「水分バランス」とは、身体に摂取される水分と排出される量が等しい状態を指します。つまり水分バランスを考えるためには、まずいくら水分が身体から排出されるかを考えることが必要です。


1日の排出量

一般的に、運動もしない常温の状態、つまり汗をかかない状態では、成人の場合、1日2500mlを排泄すると言われています。約60%は尿として腎臓から排泄され、約28%は皮膚や呼吸から不感蒸泄として排泄され、約12%は便という形で排泄されています。

もちろん夏や運動している状態の場合は、汗という形で水分が排泄されますので、これ以上だと考えられます。


全体の目安量

この「2500ml」が最初に言った目安となる量です。

ただし、これを全部飲料で摂取する必要はありません。炭水化物や脂肪などが分解する時に体内に作られる水分が300ml、また食事からも700~1000mlは摂取できるので、残りの1200~1500mlを飲料で摂取すればいいという計算になります。
ただ、食事に関しては、個人差が大きいので注意が必要です(これが摂取必要量に個人差があるといった理由です)。


食事に含まれる水分量

野菜や果物には水分が多く含まれますが、加工食品などには水分があまり含まれません。また、汁物でも塩分を多く含む場合、体内の塩分濃度を調整するために、通常必要な水分量以上の水分が必要となる場合もあります。

一度、1日に食べたものをすべて食品栄養成分表などでチェックして、1日に食事から摂取した水分量などを計算してみるとよいかもしれません。


水分と水

ちなみに飲料で、とは書きましたが、水分ならなんでもいいかというとそういうわけではありません。珈琲や紅茶、緑茶に含まれるカフェインは利尿作用があるので、水分のつもりで摂取しても、むしろ飲むことで尿が多く排泄されてしまう可能性もありますし、アルコールはもちろん論外です。それについては、また別の機会に詳しくお話ししましょう。

水分の目安量

多少摂取しすぎても、腎臓が正しく機能していれば多すぎる分は排泄されるので、まずは1日1500ml~2000mlを目安に飲んでみましょう。またその時の尿の色も確認して、健康状態をチェックしてみましょう。

2週間も続けてみると、肌の状態や尿の状態などで、自分が水分不足かそうでないかが分かってくるようになると思います。

喉が渇いた時に、飲みたいだけ補給すればいいという考え方もあるようですが、個人的には全くおすすめしません。

実は私自身も昔はそうしていました。しかし、普段水を飲む習慣がなく、喉が渇いている状態が普通になると、自分は喉が渇いているという事実にすら気づかない、つまり喉が渇くというセンサーが全く機能しなくなるという事態もおこりえます。これは脱水症につながる、危険な状態です。

そのような事態を避けるためにも、少しずつこまめに水を飲む習慣を身につけることが必要なのです。特にこれまで水を飲む習慣がないという方には、ぜひおすすめしたいと思います。

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