身体に含まれる水分の割合

「身体の半分以上を水が占めている」という話を、どこかで一度は耳にしたことがあるだろうと思います。しかし、本や雑誌などの情報ソースによって、60%だったり、70%だったりと、なんだか曖昧な数値だという印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

水分の割合の決め手となるのは?

この数値の違いがなぜ生じるかと言うと、全ての人において、身体に占める水分の割合は一定なわけではなく、年齢や体型、性別によってそれぞれ違うからです。

より正確な言い方をするのであれば、その人の脂肪と筋肉の含まれる割合によって、水分の割合が異なるのです。


水太り=水の割合が多い?

一般的に脂肪が多い人の方が水分の割合が少なく、筋肉が多い人の方が水分の割合が多くなります。それは脂肪と筋肉では、水分含有量が違うためです。脂肪には10%未満、筋肉には70%以上の水分が含まれると言われています。

「水太り」という表現がよく使われますが、実は太っている人の方が水分の割合は少ないのです。

男性と女性の水分割合

このことから、女性と男性とを比べると、筋肉より脂肪の割合の多い女性の方が、身体に占める水分の割合が少ないことが分かります。したがって、女性は男性よりも、よりこまめに水分を補給する必要があると言えます。

乳幼児の水分割合

赤ちゃんと水

赤ちゃんと水

ただし、乳幼児については脂肪が多いのですが、例外的に水分の割合も非常に高く、体重の約70~75%を占めると言われています(胎児は約90%)。

それは、乳幼児は代謝が高く発汗しやすく、消化器官や泌尿器官などが未発達なこともあり、脱水を生じやすく生命に関わる危険を伴うため、もともと内臓器官などに含まれる水分量が多くなっているためです。もちろんそれでも脱水しやすいことに変わりないので、乳幼児の水分補給は非常に大切です。


老人の水分割合

その後、年齢を重ねるにつれ、身体に占める水分の割合は減っていき、個人差はありますが50%程度にまで減ると言われています。

体液とは

身体に含まれる水分は体液と呼ばれ、細胞外液と細胞内液に分かれます。細胞外液は、血漿(血液の液体部分)やリンパ液、組織液を含み、体重の約20%(成人の場合)を占めています。一方、細胞内液は、細胞内に含む水分で、体重の40%(成人の場合)を占めています。この二つは、細胞膜という浸透膜によって、さまざまな物質の交換をしながら、体内の水分量や電解質のバランスを保っています。

水分不足になると

水分不足や塩分過剰摂取は、この体液のバランスを崩し、むくみや高血圧などを引き起こす原因となります。最近は若い女性を中心に、むくむからと水を飲まないという人も多いようですが、実は水分が足りないからこそむくんでいるという人も多いと思われます。

慢性的に水分が足りない状態になると、人間の身体は、細胞内に水分をできるだけため込もうとして、その結果、むくんだ状態になるわけです。

細胞外液と細胞内液の割合も年齢により変化し、乳幼児と老人の場合は、3:2、成人の場合は1:2と逆になります。

若さの秘訣

老化は乾燥のプロセスとも言われますが、若さを保つ秘訣は、血液の流れをよくするための正しい水分量と、その水分を体内に保つために必要な筋肉の存在が欠かせないというわけです。

一日に摂取する必要がある正しい水分量については、こちらの記事を参考にしてください。

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