エスクァイアは静かで乗り心地も上質
走りが同じとはいっても、ヴォクシー/ノアに乗ったことのない人は気になるはず。まず、ガソリン/ハイブリッドともに乗り心地、静粛性は最後発だけあってライバルよりも一歩上を行っている印象だ。
ヴォクシー/ノアには何度か試乗する機会があったが、改めて乗るとこのクラスとしては先述したように洗練されているのには驚かされる。特にハイブリッドならエンジン回転数を高めない限り、エンジンが掛かっても静粛性はピカイチだし、1列目と2列目は乗り心地の面でも十分に上質といえるもの。
しかもタイヤサイズは15インチだけなのも乗り味の面ではプラスになっている。なお、タイヤを含めて足まわりもヴォクシー/ノアと同じだ。
もちろん、見た目的には少々寂しいという方もいるはずで、用品でのインチアップを図るしかない。
今回は高速道路を走る機会はなかったが、ヴォクシー/ノアの走りからしてもハイブリッドでもガソリンでも当然ながら普通に走る分には不足はないし、合流時や加速時でもとくにパワー不足を抱くシーンは少ないはず。
エスクァイアらしい高級感ならハイブリッド
ガソリン車は7人乗り、8人乗りを設定するが、写真のハイブリッドは7人乗りのみ。810mmのロングスライドやゆったりしたシートなどの居住性はもちろん、最大でも7人以下の乗車を想定しているなら、7人乗りの方が3列目の乗降性やウィークスルーなど考えると使いやすい面もある
ハイブリッドかガソリンを選ぶかは、前者は7人乗りのみ、後者は7人か8人乗りから選べるという乗車定員、装備の違いもある。燃費でハイブリッドとガソリンの価格差の元を取るにはちょい乗り中心では年月がかかる。
高級ミニバンとして考えると、燃費や元が取れるかというよりも静粛性がより高いハイブリッドがより適任。もし、外観デザインを含めた雰囲気が好きで、走りはガソリン車で十分(それでもライバルよりは一歩上質だが)というならガソリン車を指名すればいい。
いずれにしても、どちらを買ってもヴォクシー/ノア、そしてライバルとはひと味違う質感を味わえるのは間違いない。