ケニア/サファリの基礎情報

森の緑に包まれたアバデア国立公園で動物ウオッチ!

アバデアはケニア山の山麓に位置する、森を抱いた国立公園です。果てしない平原が続くその他の国立公園とは違う趣のある所で、ナイロビから近く、気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。見られる動物から、園内のロッジ情報、行き方をご紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ

アバデア国立公園の動物ウオッチングスタイル

animalwatching

アフリカゾウは群れになって、ロッジの目の前の泉にやってきます


アバデア国立公園のサファリは、ロッジのテラスや窓から、目の前にある泉に水を飲みにやってくる動物たちをウオッチングするスタイルです。ロッジはもともと木の上に建てた観察小屋を発展させて宿泊施設にしたつくりで、まさに動物ウオッチングのための建物となっています。

ロッジ周辺にはミネラル多くを含んだ塩をまいているため、動物たちは絶えず姿を現します。

アバデア国立公園で見られる動物

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ほぼ毎晩ロッジにやってくる夜行性のジャネット

ここは森の中にある国立公園のため、草原ではめったに見られない希少な動物に出会えることが期待できます。

例えばブッシュバック。名前の示すとおりブッシュ、つまり木々の多い所に生息するレイヨウ類で、マサイマラのような開けた平原でゲームドライブをしても、なかなか出会えない動物です。他にも草原に棲むイボイノシシより一回り大きいモリイノシシや、木の上で生活するクロシロコロブスなども見られるでしょう。数を減らしているクロサイも生息していて、稀に泉にやってくることがあります。

アフリカゾウはロッジの前に"常にいる"と言っても過言でないほど、頻繁にやってくるので、じっくりウオッチングできるでしょう。バッファローやブチハイエナなどもしばしば姿を現します。

夜行性動物が現れるロッジ

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動物たちが特に活発なのは、陽が沈んでからの暗い時間。ロッジの目の前でも様々な動が活動しています


アバデア国立公園は、ロッジに居ながら動物を観察をするシステムなので、国立公園がクローズする夜中になっても、様々な動物を見られることが楽しみのひとつ。野生動物の多くは夜行性のため、実は昼間よりも夜のほうが生き生きと活動をしているのです。

夜行性動物特有の大きな目をしたブッシュベイビーやジャネットは、陽が沈むと頻繁にロッジ周辺にやってきます。昼間は暑さでバテているブチハイエナも、月明かりの元で活発に草食獣を追い回すなど、ゲームドライブではなかなか見られない動物達の姿が見られるでしょう。

真夜中でも動物を見逃さないブザー

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夜中でも動物が見られるよう、ロッジの前は照明で照らされます

野生動物が最も活動的なのは、観光客が寝静まった夜中~明け方。特に人目を嫌うクロサイは、ロッジが静かになった時間に現れることが多いようです。

大きな窓に面したソファーには、ブランケットやクッションが用意されているので、個室のベッドに入らずに、夜遅くまで動物ウオッチングを楽しむこともできます。

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各部屋に設置されたブザー。動物が現れたとき、起こしてほしかったらスイッチをオンに

個室で寝ている時でも、サイやヒョウなどの“大物”が現れた際には、起こして知らせてくれるブザーが各部屋に設置されています。スイッチをオンにしておけば、貴重な動物も見逃さずに目撃できるでしょう。とはいえサイやヒョウは人の存在に敏感なので、皆が一斉にゴゾゴゾと起き出すと、慌てて森の中に逃げてしまいます。ブザーが鳴ったら直ぐに見に行けるように、上着とカメラはベッドの横に用意しておくと良いですよ。

アバデア国立公園でのゲームドライブ

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茂みの中から現れたバッファローの群れ。ゲームドライブ中のハプニング

アバデアではロッジに居ながら動物観察をするスタイルですが、もちろんゲームドライブも可能です。

木々に囲まれた細い道をドライブしていると、森の中から突然アフリカゾウやバッファローが現れたりする、ハラハラのドライブです。運が良ければヒョウを見つけだせるかもしれません。毎日水を飲むクロサイは水場の近くをテリトリーにしているので、泉を狙えば目撃の確率もアップするでしょう。

ゲームドライブは日本からの予約はできないので、当日ロッジの受付で申し込みとなります。

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