雨季と乾季に分かれるケニアの気候

savanna

草原の草が育ち、緑があふれるのは雨季。乾季になると枯れ草色になりますが、朝日や夕日を浴びた枯れ草が黄金に輝く瞬間も見逃せません

ケニアには日本のような四季はなく、季節は大きく雨季と乾季になります。さらに、厳密に言うとそれぞれ大雨季と小雨季、大乾季と小乾季に分かれます。野生動物を見に行く“サファリ旅行”の場合、気候によって見どころや動物の生息状況が変わります。いわゆる「ベストシーズン」は大乾季ですが、旅の目的に合わせて訪れる時期を選ぶと良いでしょう。

違いが明確な大雨季・大乾季

■大雨季
地域によって多少の差はありますが、一年で最も雨が多く降る大雨季は4~6月初め頃まで。大雨季の雨は、日本の梅雨のようにシトシトと一日中降り続くのではなく、スコールみたいに激しい雷雨がやってきて、数時間後にはカラリと晴れ渡るというものです。

アフリカらしいダイナミックな自然を体感することができますが、道がぬかるんで車がスタックしてしまうのが、難点です。

■大乾季
大雨季が明けるとドライシーズン、6~10月までの大乾季に突入です。特に7~8月に雨が降ることはほとんどありません。雨季に育った草を求めて、ヌーの大軍団がタンザニアからやってくるのがこの頃です。草原が草食獣でにぎやかになり、いわば、ケニアのベストシーズンです。

「大」に比べると影響の少ない、小雨季・小乾季

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草丈が短い所を好むオオミミギツネ。草が高く育つ雨季は、あまり見られません

■小雨季
10月の終わりから小雨季に入り、12月半ばぐらいまで続きます。私の経験では、小雨季には大雨季のように激しい雨は少なく、小規模な雨が何度もやってくる感じがします。大雨季に比べ降雨量は少ないものの、大地がカラリと晴れ渡る前に次の雨がやってくるため、やはり大地はぬかるんだ状態になります。

■小乾季
12月中旬~3月までは、雨が少ない小乾季。この頃ヌーの大群はタンザニアへ帰っていますが、雨は少なく、気温も高めで、旅行をするにはとても良い季節です。

ケニアの気温

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陽射しが強い日中は、ライオンも木陰で休んでいます

ケニアは赤道が国土を横切る、いわば赤道直下の国です。赤道直下というと、「暑い」のイメージではないでしょうか。ところがケニアは暑いというより、涼しいと言ったほうがピッタリなのです。

私達がサファリ旅行で訪れるサバンナ(平原)は、標高1700メートルほどに位置します。日本でいうのなら避暑地、高原リゾートですよね。赤道に近いため陽射しは強烈ですが、気温は低めで、最も暑い2~3月でも26度ぐらいまでしか上がりません。この時期は小乾季なので、気温は高めでもジトジトした不快感はありません。

昼間は夏服で過ごせますが、太陽が傾き始めると気温は下がり、すっかり秋の気配です。明け方は12度ぐらいになります。重ね着できるジャケットなどが必要です。

sunrise

早朝は朝日で草が黄金に輝き、動物も活動的で、動物を見に行く“ゲームドライブ”のベストタイムです。寒いので厚着で出発しましょう


最も寒いのは、日本の夏にあたる7~8月。最高気温でも21度ぐらいまでしか上がらず、日陰にいると寒いほどです。陽射しが強いので、太陽にあたっていると少々暑く感じますが、明け方は最低10度ぐらい。日本の晩秋の寒さですね。ロッジでは暖炉に火がくべられるほどです。

四季は無いもの、1日のうちに夏と晩秋を味わえてしまう。それがケニアの気候なのです。