赤ちゃんの命名・名づけ/子どもの名前・名づけ相談Q&A

「温」は「はる」と読める? 名前に使う人気の漢字の読み方

いくつもの方法を同時に混ぜると、名づけは混乱します。温という漢字の読み方は「はる・おん・あつ・あつし・すなお・のどか・まさ・みつ・やす・ゆたか・よし」など非常に多いですが、名前の字にはどのような使い方があるのでしょうか。

牧野 くにお

執筆者:牧野 くにお

赤ちゃんの命名・名づけガイド

「温」の字は「はる」と読む? 名前の漢字の読み方

温の字は、はると読めるか? 名づけに使う漢字の読み方

ちがう名づけを混ぜないで

Q:「温」という字はハルと読めると思うのですが、一般的ではないのでしょうか。字画も本によって、12画、14画の2通りで載っています。

A:温の字の読み方は「アツ・アツシ・オン・スナオ・ノドカ・ハル・マサ・ミツ・ヤス・ユタカ・ヨシ」など非常に多いですが、その中で「ハル、アツ」の読み方が名前にもよく使われて、知られています。辞典では12画の字ですが、占いをする場合は占いの流派によって画数の決め方は違います。
 

違う名づけは別々に分けてやること

名づけは大きく7つほどの発想、方法があります。ご質問はそのうちの三つの話が出されています。

まず一つは、好きな漢字を使って名前を作るという方法があります。たとえば温の字が使いたいから、温斗(はると)、温美(あつみ)などにする、というものです。温の字は名前の場合はハル、アツというのが一般的な読み方ですので、たとえば温斗はハルト、アツトのどちらでもよい、ということになります。

二つ目は好きな音から名前を作る方法です。たとえばハルという音を入れたいので、ハルト、ハルカなどの名前にしたい、ということです。ハルという音を入れるなら、春、晴、陽、温、榛、治などはみなハルと読む字ですから、これらの中でお好きな字を使って名前を作ればよいわけです。

三つ目は姓名判断という占いに従って名前を作る方法です。文字を画数(数字)に直して、名字と字画の合う名前を作ります。漢字の画数が問題になるのは、占いに従って名づけをする場合です。

以上のように、ご質問は3つの名づけの方法にふれています。もちろんどの方法で名前を作ってもいいのですが、ただそれぞれ名前を作る手順が違い、作られる名前の範囲が違いますので、作業は別々に分けてやらないとできません。違う名づけを同時に混ぜますと、混乱して名前が作れなくなります。
 

なぜ本によって漢字の画数が違うのか

三つ目にふれられている、占いに従う名づけですが、これは名字から作られる名前の範囲が決まります。現在、名づけというタイトルの本やサイトはほとんどこの名づけが書かれています。

漢字には同じ字でも何通りもの書き方があり、新字、旧字が違い、正字と異体字が違う、ということはざらにあります。それによってもちろん画数も違ってきますので、専門家の作った辞典では、それぞれ違う画数が書いてあります。

ところが姓名判断という占いでは、漢字を画数(数字)に直す際に、流派によって決め方が違います。今の漢和辞典の通りに数えるとか、あるいはサンズイを4画に数えるとか、漢字を旧字に戻して数えるなど、いろいろな方法に分かれます。そこで占いの本によって画数がちがってくるわけです。

「なぜ本によって画数が違うのですか」というご質問はたくさん寄せられますが、それはお読みになっているのが占いの本であるからで、占いの流派によって画数の決め方は違う、ということです。

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます