不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

銀座レディースクリニック訪問記(東京 中央区)(2ページ目)

このたびは銀座のど真ん中にある不妊専門クリニック「銀座レディースクリニック」に取材をさせて頂きました。銀座レディースクリニックのあるビルは、「銀座三越も私どもの待合室です!順番が近づいたらメールでお知らせしますよ。」と冗談のように言われる石川院長先生の言葉通りの場所にあります。

執筆者:池上 文尋

クリニック改築のポイントを教えて頂けますか?

私どもは銀座という場所柄もあり、不妊治療以外の婦人科の患者さんもおいでになっていました。しかし、私の思いとしては専門分野の不妊治療により特化させていきたいということがありました。
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改装後の様子(受付)


そのために、必要と思ったのは下記の項目でした。

  • プライバシーを重視する
  • 患者さんとスタッフの動線を分ける
  • 培養室をより機能的でクリーンな環境にする
  • IVFの後の休息に用いる回復室のベッドを増やす

面積が大手の不妊治療施設に比べて小さいので、いかに無駄をなくして機能性に富んだ設計にするのがポイントでした。
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受付のバックヤード


患者さんの快適さ、スタッフの働きやすさを追求した結果、今の設計に変わりました。そして、特に不妊専門クリニックの心臓部である培養室は整理整頓されて、気持ちよく働けるように工夫をしました。

今後、どのような診療を目指されていますか?

私どもの不妊治療の特徴は下記の通りです。

  1. マンツーマンでオーダーメイドの治療を行う
  2. 診断からART(高度生殖補助医療)まで幅広く診療する
    最適な治療を最小限度にということで一般不妊診療も積極的に行う。ただ、今流行りのART専門クリニックではない
  3. 女性だけのチームである

私はもっと女性が輝いて働ける場が増え、しっかりと女性が働くことが重要だと考えています。女性の感性や機能性を活かすことで、自らの仕事に意欲的に取り組むことに意味があると感じています。
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安静室の様子(ベッドが増えました)


今回の改築にあたり、スタッフが真剣に取り組んでくれました。自分達がよりよい仕事をするためにはどうすればよいか、無駄のない動きをするためにはどうすればいいのかをじっくり話し合い、決めていきました。動線を改善してちょっとした仕事の無駄をなくすだけで、不思議といい判断や行動につながり、よかったと思っています。

自分達で意見を出し合って決めていったことにより、楽しくやりがいある仕事になり、それが患者さんの治療に反映される。そして、患者さんの喜びを共有出来ることがその喜びに一層拍車がかかる。そんな理想的な形に一歩ずつ近づいている感覚があります。

まとめ

銀座という日本でも有数の立地だが、コンパクトな面積の中でどのように患者さんの快適性とスタッフの機能性を追求できるのか?そのような命題に真正面からぶつかって形にされた石川先生の話を聞いていると、状況に合わせたクリニックの改築方法はアイデアと知恵次第だなと感じました。
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改装後の様子(待合室 椅子は北欧製で座り心地を重視してるとのこと))


「不妊治療クリニックはこうあるべき」という先入観と固定概念を壊していた頂いた取材となりました。

石川先生とお話していると可愛らしく、大人しそうな感じなのですが、その奥には芯の通った強さとスタッフや患者さんに対する大きな愛情を感じました。

この場をお借りして、忙しい中、取材にお時間を取って頂いた石川先生に厚く御礼申し上げます。

●関連サイト
銀座レディースクリニック
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