上のお子さんの居場所作り
●勉強コーナーを作る家にいる人が家事机としても使いたくなるようなデスクを、リビングに置く事をおすすめします。ダイニングテーブルで勉強するように習慣づけていたとしても、リビングにデスクがあれば“子供の学用品がまとまって一カ所にしておける場所”としても便利ですし、子供も一緒にきれいに使う習慣がつきます。
下の写真のデスクはカーブした脚が特徴で、ランドセル置き場にもなるシェルフとコーディネートできるのがポイントです。ランドセルは思いのほか重量があるので、子供が1人で安全に扱うには「かける」タイプよりも「置く」タイプの方がおすすめです。デスクの裏側にもこだわっているので壁付けしないでも自由に配置できる為、お子さんが独立後にも役立ちそうです。またワゴンの上段引き出しはシェルフの中に入れる事も可能です。
辞書や図鑑等がリビングにあると、お子さんの宿題を見てあげる際に物の移動をしなくて済むので時間短縮が出来ます。/写真提供:(株)吉桂
●ポップアップテントで秘密基地を作る
自分だけのお家の中で好きにお絵描きをしたり、フカフカのお布団をいれてお昼寝したりと、子供は自由な発想で“秘密基地”を楽しみます。晴れた日にはテラスに出して、お友達を招待する事もできます。
一方で、大人にも非常に便利な面があります。お掃除の時や急な来客時に、“おもちゃ一時避難場所”として活躍します。デザインも、アウトドア用品メーカーのシンプルなものから、ガーリーなタイプのものまで色々と揃っています。
また、中にコードレスの照明を入れてあげると一層楽しい空間になります。アーティストのオラファー・エリアソンのソーシャルプログラム〈リトルサン〉は、太陽光で充電できる、明るさを2段階変えられるネックレスタイプの照明で、売上金の一部が世界の送電網のない地域への支援になります。本物のろうそくのように揺らぐLEDライトもちょっとしたキャンプ気分が味わえます。
この家の中の家は、非常時にはプライベートを守ったり、灯りをとる用途としても転用する事が出来るので日常の備えとしてもおすすめです。
●子供が自分で持ち歩ける椅子を、手持ちの家具とコーディネートする
キッズチェアを選ぶ際の重要なポイントとして、“安定感”と“軽さ”と“シンプルなデザイン”があります。このポイントを押さえた、手持ちのインテリアに馴染む本格仕様のキッズチェア2点をご紹介します。お子様が大きくなったら、ランドセル置きとして使うのもおすすめです。
1つ目は、北欧で産まれたブランド〈innovator〉の〈103kids〉。成形合板(スライスした木の板を高温の蒸気で接着しながら曲げて作る加工法)で出来た軽くて丈夫なフレームは、ホールド感がよく良質な布張りが施されています。しかも、カバーリングなので取り外してドライクリーニング出来るのがおすすめポイント。同社のアイコン的チェアー〈103〉と一緒に並べて使うのも、とても素敵です。
リビングにも馴染む高品質な日本製の北欧デザインキッズ家具/写真提供:(株)吉桂
2つ目は、成形合板で有名な〈天童木工〉の〈スタッキングキッズチェア〉。お子様がお手伝いをしたい時などの踏み台としてもつかえる安定感があります。またソファーのセンターテーブルとも高さの関係がちょうどよく、家族みんなで寛げるリビングを誰にでも演出する事が出来ます。
ソファーのセンターテーブルは、子供のお絵描きにちょうどいい高さです/写真提供:天童木工
赤ちゃんの安全を守るデザインアイテム
●収納家具ともコーディネートできるベビーベッドをレンタル「ちょっとの間だから」と、ソファーに赤ちゃんをおいて落下させてしまうことは日常的に多発する事故の一つです。寝返りをうてない月齢のお子さんでも、脚をバタつかせている間に結構な距離を移動することができます。そこで、ベビーベッドをリビングに置く事をご提案します。
ベビーベッドはベッドルームに設置するものと考えられがちですが、欧米式の別室睡眠の場合を除いては、添い寝等で寝かしつけをするご家庭も多いのが実情です。視点を変えてベビーサークル代わりの感覚で置いておくと、咄嗟の時に赤ちゃんを安全な場所に仮置きできるので非常に便利で安心です。期間限定のものですし、ほかの用途に転用するのも難しいアイテムなのでリースをお勧めします。様々なベビー用品メーカーからベビー用品のリースカタログが産院には数種類置かれているのでその中から選ぶのも一つの手です。
〈無印良品〉の提供しているベビーベッドのレンタルサービスは、インテリアに自然と馴染む素材とデザインでおすすめです。同じ無印良品の収納用品と寸法を合わせているので、散らかることなく赤ちゃんグッズを一カ所にまとめておけます。そのような環境にしておく事で、少しの時間人に預ける際も説明時間が省く事が出来て便利です。*リースサービスは対象地域が限定されています。
和歌山県産ひのきを使ったベビーベッドのレンタルサービス/写真提供:無印良品
家庭内の事故が多い場所の一つに階段があります。ハイハイできるようになった時期の子供は段差が大好きです。ちょっとの隙によじ登り、頭が大きいためバランスを崩して落ちるといった事故を防ぐ為にもガードは必須です。キッチンの入り口に設置しておくことも、毎日の食事作りの時にとても便利です。木製やプラスティック製の“突っ張り式”や“じゃばら式”のもの等種類は豊富ですが、下部に段差が出来ずに、子供がいたずら出来ないものとなると種類は限られてきます。
〈ティーレックス〉の安全ガードは、開いても閉じてもインテリアを壊すことなく馴染み、衝撃に強いネット素材なので子供がぶつかっても安心です。ロックの機構が素晴らしく、解除せずに開けようとすると警告音がなり、お子様の就寝後にはロック解除すれば静かに開け閉めできます。ネジ止め式なので突っ張りタイプよりも安心です。*賃貸の場合は大家さんに相談された上での取り付けをお勧めします。
多少斜めに取り付けることも可能なので、手すり等があっても設置できる//Lascalキディーガード〈アヴァント〉写真提供:ティーレックス
●IKEAの安全グッズの中でおすすめのアイテム
子供が小さな間だけ楽しめるファニーな面白さを積極的に楽しむのであれば、安くてデザイン性も高いアイテムがIKEAに揃ってます。
・バスマット
子供の事故に多いのが水の事故。一緒に入浴していても、親が洗髪をしている目を閉じてるちょっとの間に滑って溺れる事も日常的に起こりうるのが恐ろしいところ。使い終わったあとにフックなどに掛けて乾かせば、いつも清潔に保てるのも魅力。
深さが5センチでも、バスタブで滑って溺れることがある。かわいいマットも子供がいるから使える楽しみの一つ/PATRULLバスマット
・コーナーパッド
転んでぶつかっても大丈夫なように家具のコーナーをなるべく覆う事は非常に有効です。つかまり立ちするようになってから、体のバランスがとれるまでの間は特に注意が必要です。大人が見下ろすダイニングテーブルも、子供の目線からは「低めの天井」に見えるので、必ずコーナーパッドは下面も必要になります。
テーブルや椅子の角は、上からだけでなく下から頭をぶつける事もあるので、両面から接着するこのタイプはおすすめ/patrullコーナーバンパー:IKEA
いかがでしたか?子供の安全を守りながらも快適なインテリアを実現する為に、今日から出来ることをまずは始めてみてください。デザインを活用して育児の負担を軽減しながら、子供の自立を促すインテリア環境を整えることで、今までとは違った日常の風景を楽しめる嬉しいおまけがついてくるかもしれません。
リビングと繋がる場所に置かれるダイニングテーブルや、子供の家具については下記の記事も同時に参考にしてみてください。
「ダイニングテーブルを選ぶ時の注意ポイント」
「大人になっても愛着の持てるキッズインテリア」
次のページに記事内に出て来たアイテムデータをまとめておきます。