見るのではなく、感じるデザインを体験させた〈ALESSI〉
毎年、食を通して趣向を凝らした実験のようなワークショップを展開する〈ALESSI〉。今年は〈BA to MA〉内のインフォメーションブースにて“The Cutlery Lab “CLOSE YOUR EYES and KISS YOUR CUTLERY”と題された、目隠し一口レストランを展開しました。〈ALESSI〉のコレクション展示ブース内にて、目で見て好きなデザインのデザートスプーンを一つ選びます。
最初のスプーンは、自分が選んだもの。私は個性的なフォルムの〈フューチャーシステム〉デザインのものをチョイスしました。2本目からはスタッフさんが手渡してくれる「誰のデザインか分らない」スプーンでムースを頂きます。
六角形の断面はデリケートな彫刻的な工程の難しさがあり、アレッシィの技術研究においても高度な職人技を必要とした。〈伊東豊雄〉デザイン
口に運ぶ前に、ちょうどいい角度になるように軸を回し調整します。口に入るまでの距離を軸の太さや形状から無意識に意識するのですが、その距離感がぴったり来る何とも言えない心地よさを感じます。
●ALESSI SHOP 青山
住所:東京都港区北青山3丁目2−5
TEL:03-5770-3500
<営業時間 >11:30~19:30
<アクセス>
東京メトロ銀座線 「外苑前駅」より徒歩5分
いかがでしたか?日常的に使う道具を購入する際には、見た目だけで決めるのではなく、〈機能に対して自分が心地よさを感じるデザインのものを選び取る〉ことが、〈長く大事に使いたくなる愛着を育てる〉重要なポイントとなるということがお分りいただけたのではないでしょうか。そのセンスの基となる美意識は、日常目にするものや口にするものを通して形作られるのかもしれません。
今年のデザイナーズウィーク自体は終わってしまいましたが、日頃から気に入っているメーカーやブランド、生活用品売り場等で催されている展示会やショールームに出かけることは何時でもできることです。購入目的でなくとも、実際に座ってみたり、手にとってみたり、空間を体験する事で“自分の好きなもの=センス”を磨く事ができます。エリア別に今後もショールームをご紹介して行くので、週末にお散歩がてら実際に触れて「自分のお気に入り」を探してみませんか?
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