キリマンジャロ山を望むアンボセリ国立公園
ケニアのサンライズスポットとしてゲイドがおすすめしたいのは、アンボセリ国立公園。アフリカ最高峰キリマンジャロ山の裾野に広がる国立公園です。実は山がそびえているのはケニアではなく隣国タンザニア側なのですが、キリマンジャロを指して、「登るのならタンザニア、見るならケニア」と言われるほど、アンボセリからの眺めは壮大なことで知られています。日の出の頃にはキリマンジャロ山が朝陽で染まるドラマチックな光景を目にすることができるでしょう。
朝陽で染まるキリマンジャロ山
ケニアの日の出は、6時~6時半。でも、アンボセリでサンライズを楽しむのなら、日の出の30分ぐらい前には頑張って起きてください!山の位置は公園の南東。太陽はキリマンジャロ山のバックからではなく、山の左手のほうに昇りますが、万年雪をかぶった山は朝陽に染まっていきます。
朝陽がまだ顔を出す前、暗闇がようやく明るみ始める頃、キリマンジャロ山はまず青く染まり始めます。そして地平線の向こうから徐々に太陽が昇ってくると、オレンジ色の朝陽が青味がかった山を紫色に色付けていくのです。やがて朝陽が草原に顔を出す頃には、紫色の山はオレンジ色に染まっていきます。サンライズとともに刻々と表情を変えていくキリマンジャロ山の眺めは、ぜひ日の出前からご堪能ください!
広大な国立公園の中のどこから見る?
国立公園の開園時間は朝6時。車で草原に出てサンライズを楽しむことも可能ですが、山が青く染まっている時間帯はまだ入場できないので、ロッジから眺めることになります。どのロッジでもたいてい山を望むテラスなどが用意されていますが、多少見えにくいロッジもあるので、旅行会社や口コミをたよりに選ぶと良いでしょう。山が朝陽でオレンジ色に染まる頃には、車で国立公園の草原を走ることができます。一番のスポットは公園中心部にある展望の丘Observation Hillです。5分ほどで上れる小さな丘で、アンボセリの全景を見渡せるスポットとなっています。目の前にはもちろんキリマンジャロ山。視界をさえぎるものがなく、すっきりと全景を堪能することができるベストポイントです。
展望の丘からサンライズを望むのであれば、できるだけ丘の近くのロッジに宿泊すれば、山が朝陽に染まっている頃に丘に登れるでしょう。公園ゲートの外にあるロッジからだと、展望の丘まで1時間ぐらいかかってしまいます。
キリマンジャロ山は、雨季には厚い雨雲に覆われ姿を隠してしまうことがたびたびあります。地元の方やガイドの経験では、12~3月の小乾季が最も良く見られる時期のようです。
<DATA>
■アンボセリ国立公園
ナイロビから約240km。公共の交通手段はなく、ケニアでのサファリ旅行は通常ガイドを兼任するドライバーを雇い、サファリカーをチャーターして行きます。宿泊、ゲームドライブなど全て込みのパックツアーに申し込むのが便利です。
■キリマンジャロ山が見られる主なロッジ
Ol Tukai Lodge
山に面したキリマンジャロビューと呼ばれる部屋からは、目の前に見ることができます。展望の丘に近いロッジです。
Amboseli Sopa Lodge
多少木々に邪魔されますが、ロッジの敷地内から見られます。ロッジはゲートの外にあるので、展望の丘までは少々距離があります。
AA Lodge Amboseli
見られる部屋と、見えない部屋があります。
Tortilis Camp
ロッジのレストランから見ることができます。
Amboseli Serena Lodge
ロッジの部屋からは見えませんが、入り口のあたり、駐車場から見られます。