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【ミニ名作椅子を作る】ElbowChair エルボーチェア(2)(2ページ目)

【石川 尚のデザインワークショップ】世界の名作椅子を1/6のサイズでハンドメイドします。 第一弾は「ハンス・ヴェグナーのElbpw Chair/エルボーチェア」。オリジナルを忠実に再現するワークショップ、まずは、図面と部材製作から始めます。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

図面を利用して部材製作する

エルボーチェアは、A/木の無垢材から削りだした部品とB/成型合板と言って薄い木板を型にはめて成型した部品とで構成されています。

前脚、後脚はAの部品。肘、前脚と後脚をつなぎ座面を支持する貫(ぬき)、座面の芯材はBの部品です。

Aは、コケシや木のお茶碗などを製作するときに使用する旋盤(せんばん)を用いて角部材から削りだします。

旋盤の画像

 旋盤に前脚用の角材をセットしたところ


前脚用のブナ材の角材を旋盤にセットします。

旋盤の画像2

 角材の中心が旋盤の軸と合うようしっかりと固定します


しっかりと固定した角材を旋盤で回転させながら削っていきます。

旋盤の画像3

 角材を回転させ、バイト(刃)を移動しながら削っていきます


段々と角材の角がとれてきます。

旋盤の画像4

 慎重に削っていきます


角材が前脚のカタチになってきました。

旋盤の画像5

 旋盤の先端に脚の形状をきりとった型を固定してガイドにしています


旋盤をつかって形作るとき、旋盤の先端に部品図面で使用して作った前脚の形状ガイドに沿いながら旋盤を動かします。同様にして後脚も製作します。


型を使って成型部材を製作する

Bは、MDF(中質繊維板)を用いて作った型にブナ材の単板(タンパン=1mm前後にスライスした板)を積層してプレスし、部材を製作します。

成型の画像1

 貫部分の部材をつくっています


MDFで作った型(凹凸型)の間に接着剤を塗布したブナ材の単板を挟みます。

成型の画像2

 Fクランプで型を固定し、締めつめます


型をクランプで締め付けます。このとき型がズレないように気をつけます。

成型の画像3

 根気よく丁寧にプレスしてきます


各部材用に製作した型をつかって、成型部材を作ってきます。

部材の画像

 ミニチュアを構成する10個の部材


このような手順で各部品を作る為の部材が完成しました。型があるので、量産が可能なのです。

次回は、成型した部材を使って、貫の部品を製作します。

加工の画像

 貫の型作り


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■今回の関連リンク

ch

 

カール・ハンセン&サン/Carl Hansen & Son
オフィシャルホームページ








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