図面を利用して部材製作する
エルボーチェアは、A/木の無垢材から削りだした部品とB/成型合板と言って薄い木板を型にはめて成型した部品とで構成されています。前脚、後脚はAの部品。肘、前脚と後脚をつなぎ座面を支持する貫(ぬき)、座面の芯材はBの部品です。
Aは、コケシや木のお茶碗などを製作するときに使用する旋盤(せんばん)を用いて角部材から削りだします。
前脚用のブナ材の角材を旋盤にセットします。
しっかりと固定した角材を旋盤で回転させながら削っていきます。
段々と角材の角がとれてきます。
角材が前脚のカタチになってきました。
旋盤をつかって形作るとき、旋盤の先端に部品図面で使用して作った前脚の形状ガイドに沿いながら旋盤を動かします。同様にして後脚も製作します。
型を使って成型部材を製作する
Bは、MDF(中質繊維板)を用いて作った型にブナ材の単板(タンパン=1mm前後にスライスした板)を積層してプレスし、部材を製作します。MDFで作った型(凹凸型)の間に接着剤を塗布したブナ材の単板を挟みます。
型をクランプで締め付けます。このとき型がズレないように気をつけます。
各部材用に製作した型をつかって、成型部材を作ってきます。
このような手順で各部品を作る為の部材が完成しました。型があるので、量産が可能なのです。
次回は、成型した部材を使って、貫の部品を製作します。
……………………………………………………………………………………
■今回の関連リンク
オフィシャルホームページ
☆【石川 尚のオフィシャルブログ】、更新中です♪
☆不定期配信、暮らしのデザイン情報・デザインコラムをお送りしています!・・・『ファニチャーメルマガ』、登録(無料)はこちらから。
☆ガイドのエピソードが満載のインタビューはこちらから!
★掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。
Copyright(c) イシカワデザイン事務所 (ISHIKAWA DESIGN OFFICE) All rights reserved